思考が堂々巡りするのをやめたいなら、立ち止まってみましょう『インド式「グルノート」の秘密』

悩みを言語化する
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あなたが人生で大切にしているもの

あなたは「自己投資」と呼べるようなことを何か行っていますか?

巷には様々な自己投資があります。

運動をして健康的な体を手に入れる。

読書をして知識を身に付ける。

たった今、このサイトを閲覧して知識を身に付けていることも自己投資の一環であると言えるでしょう。

自分自身を高められるような活動にお金と時間を使う。

そんな考え方や行動は最早珍しくもなく、一般化されました。

自己投資は多彩なジャンルがあり、どの分野を高めたいかは千差万別。

その人が人生で一番大切にしている考えが反映されているようで興味深い気持ちになります。

そんな自己投資に累計一億五千万以上を使った人がいます。

その方は多額のお金を払った末に、何を得ることが出来たのでしょうか。

今回ご紹介する『インド式「グルノート」の秘密』は自己投資に累計一億五千万以上を使った著者が多額の自己投資の末に手に入れた幸せになる方法を紹介している本です。

いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。

こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。

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累計一億五千万以上の自己投資で得たもの

著者の佐野直樹さんは美容関係の経営者をしています。

仕事は順調でしたが、欲ばかりが増えていき、いつの間にかお金に執着するようになりました。

次第に自身の体裁がどう見られているのかばかり気にするようになり、その結果として働きすぎて家庭を壊し、健康を害しました。

そんな状態から、なんとか幸せになるために成長しようと頑張り、様々な方法を試し、累計一億五千万ほどの自己投資を行います。

様々な方法を試しましたが、どれも著者の心に刺さるような方法は見つかりませんでした。

こんな人生を変えたい、助けて欲しいと思い、藁にも縋る思いで著者はインドに向かいます。

はるばるインドの奥地まで行き、ようやくインドの奥地に住むグルに会うことが叶いました。

グルとはサンスクリット語で指導者、教師、導師、尊敬すべき人物という意味です。

著者がはるばる会いに行ったグルは世界的CEOや有名な俳優、様々な場所で活躍しているリーダーを指導しており、この中には1000億円を稼ぐ人もいます。

そんなグルから著者にある言葉を最初に語りました。

それは「ベンツに乗ったブッダになりなさい」です。

著者はこの当時はブッダについてはほとんど知識がありませんでした。

ブッダというのはなんとなく、お坊さんの様な人できちんとしたいいことを言って、断食したり瞑想したりする昔の人というイメージ。

そんな人が高級車に乗っているイメージはなんだかおもしろい。

その言葉に対して、著者は気付いたら「はい」と答えていました。

私もブッダに関しては著者と同じような認識でしたが、本書でブッダに関する解説は次の通りです。

ブッダというのは悟った人ということです。

「悟った人」というのは、苦しみのない人、苦しみにいない人。

人の状態には二種類しかなく、人々はどちらかの状態で生きています。

ひとつは苦しみで生きている状態。

怒りや恐れ、悲しみ、傲慢さ、比較などが心を占め、一見社会で成功していそうな人でもこの様な苦しみに満ちている人はたくさんいます。

もうひとつは苦しみがなく生きている状態。

愛や感謝、喜びや慈悲の気持ちなどを持って生きている人もいます。

著者はある疑問が浮かびます。

グルの言うブッダを目指すには、山にこもって断食したり、滝に打たれたりしなければいけないのだろうか。

そうしなければ、よい人間にはなれないんじゃないか。

そんな著者の疑問に対して、グルはこう答えました。

「生きている限り欲はあります。そして、物を求めるのです。ただ、良い状態からそれを求めることが大切なのです。」

そして、グルはこう続けました。

「人間にはマインドというものがあって、意識というものもあります。それから状態そのものもあります。それらはすべて二つずつあります。マインドは理解しているか、していないか。意識は繋がっているか、繋がっていないか。状態は苦しんでいるか美しいかです。全ての人はこの一瞬一瞬をどちらかで生きているのです。」

「ベンツに乗ったブッダになりなさい」とはブッダの様に精神的に充実した状態から、物質的に満たされている物の象徴としてベンツに乗る。

そんな比喩表現を表しています。

精神的に豊かになる方が先です。

精神的に豊かではない状態で物質的に豊かな状態が先にあったからこそ、著者は幸せになれなかったことに気が付きます。

そして、人生が上手くいかなかった原因として「恐れ」があったからだと悟ります。

「恐れ」について以下の通り説明しています。

「恐れ」とはまだ起こっていない未来へのマインドの投影であり、マインドが支離滅裂になっている状態。

「ああなったらどうしよう」など勝手に思い込んでいる状態。

車で言うと、アクセルを踏んで前に進みたいのに、同時に恐れからブレーキを踏んでいる状態だ。

それを外側の世界に投影しているから上手くいかなかったのだ。

グルからそれを学び、自分がそもそも何を恐れているのか、恐れの前にあった不安や心配という感情、どうなったら恐れでなく喜びから行動出来るかを整理してみた。

ノートに書き出したのだ。

書けば書くほど思考が整理され、気が楽になっていった。

そして、ノートに書くことでそもそもまだ何も起こっていないのに恐れていたことに気が付いた。

すると、不思議なことが起こった。

不安や心配でいっぱいだったのに、その気持ちが自然と消えていたのだ。

このノートこそが本のタイトルにも使用されている「グルノート」です。

著者はそこから毎朝自分を見つめ直す少しの時間を取るようにしました。

ノートにはどんな意識や状態でいるかを簡単に書きます。

最初は感情や気分を書いていましたが、だんだんとより深く自分の意識や思考がどう動いているかを観察して書くようになっていきました。

そして、自分はどう生きたい、それをどういう意識でやるのかなど、どんどん変化させてノートに書き、行動するようになります。

ノートを書くことで著者は他にもあることに気付きました。

回し車から降りるには

忙しい僕ら現代人は、自分が何を思考しているのかわからなくなる。

そんな思考から感情は生まれ、その感情から気分は生まれる。

その気分で毎日衝動的に行動するだけでは、なかなか幸せになれないのは当然だ。

あなたも仕事や学校や家事で毎日忙しくしていて、なかなか自分の思考を観察したりする時間を取れないんじゃないかな。

でも、その忙しさの中で立ち止まり、自分の人生を見つめ直す時間、すなわちノートを書く時間を作って欲しい。

毎日、ほんの少しの時間を取って書くだけで人生が激変してくる。

ノートを書いて、自分の人生を意識出来るようになれば、僕みたいに自己投資に大金を払ったり、失敗したり、遠回りしないで済むのだから。

(『インド式「グルノート」の秘密』より引用)

忙しいと心の余裕がなくなっていくのは、共感出来ると思います。

心の余裕がなくなっていくと思考をする余裕もなくなります。

例えば、仕事で忙しいのなら食事の内容や電車でどこに座るかなど日常で習慣化されているものに気を配らなくなり、決まった行動を取り続けることで脳の負担を減らそうとします。

すると、脳の負担を減らそうとする行為が習慣化してしまい、仕事のことだけを考えてしまう脳の仕組みが習慣によって作り上げられてしまうのです。

この特定の事だけを考えてしまうのは無意識で行っています。

なので、悩みがあったり気にかかることがあれば、そのことばかり考えてしまうのはこういった仕組みです。

ハムスターが回し車を回して遊んでいる場面を見たことはあるでしょうか。

何か悩みがある時、私達はそのことについてどうすれば解決出来るか考えます。

ですが、考えても考えても悩みに対する解決策が出ない。

そういう時はずっと同じ思考パターンを繰り返し続けています。

それは回し車を回し続けているようなものです。

もがけばもがくほど、回し車の回転速度が上がるだけで堂々巡りになるだけです。

実物の回し車と違うのは、自分が無意識の内に回し車の中に乗っていて、回し続けていることに気が付いていないことでしょうか。

その回し車を止める方法がノートに書くことです。

最初はノートに考えていることを書き殴るだけでも大丈夫です。

書いている内に同じことばかり頭の中で繰り返さなくなるようになります。

それは回し車の回転速度が遅くなっている証拠です。

遅くなっていることを実感出来れば、徐々に止まり始めます。

完全に止まった時に悩みと向き合えば違った答えが出てきます。

ノートを書くことの重要性を理解出来ましたが、「グルノート」の書き方は具体的にどうすればいいのでしょうか。

その方法はぜひ本書を読んで確認してみてください。

本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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