いつも当サイトを訪れて記事をお読みくださり、ありがとうございます。
この記事は人に悩みを話す最初の一歩が踏み出せないあなたのために書いた記事です。
今まで「人に悩みを話したい、話せるようになりたい」と思っていたのにも関わらず、いざ実際にその様な機会が目の前に現れると急に怖くなって躊躇してしまう気持ちはとてもよくわかります。
なぜなら、私自身もかつてそうだったからです。
ここからは私がどんな経歴を経て人に悩みを話せるようになったのか、そしてこのサイトを作成したのかその思いを綴っていきます。
当記事があなたが最初の一歩を踏み出せるようなきっかけになれば幸いです。
自分語りになってしまい恐縮ですが、どうか最後までお付き合いください。
私が最初に自分が抱えている深刻な悩みを話したのは、心療内科のお医者様です。
私は中学生の時にイジメに遭い、高校生の時に父親が飲酒運転を起こして会社をクビになって貧困になり、そこからバイトをし続けて何とか会社に入社して正社員となりましたが上司からパワハラとモラハラを受け続けて、当時22歳だった私は自分の人生にかなり疲弊していました。
そんな状態で仕事に行っていましたが、上司からパワハラされている私の事を気遣ってくれる職場の先輩がいました。
その職場の先輩は上司からパワハラを受けていた私にいつも優しい言葉を掛けてくれていました。
ある日、その先輩から仕事が休みの日に食事に誘われたので、休みの日に一緒に食事に行くことになりました。
その先輩は待ち合わせ場所に車で迎えに来てくれて、車に乗せてもらうと先輩から「食事の前に行きたいところがあるんだけどいい?」と聞かれたので、特に断る理由もなかった私は承諾しました。
そこで先輩に連れて行ってもらった先はある宗教団体でした。
職場の先輩はその宗教団体に所属しており、いかにその宗教が素晴らしいかを私に話してくれたのですが、私は全くその話が頭に入ってきていません。
「今まで自分に優しくしてくれたのは、親切心からではなくて宗教に入って欲しかったからだったんだ」と気付いて、ものすごく落ち込んで裏切られた気持ちでいっぱいだったからです。
そんな状態だったので、その後にとても食事をする気にはなれず、「体調が悪くなりました」と言って帰ったのですがその日はひどく気持ちがふさぎ込んでいたのを今でも鮮明に覚えています。
もちろん、その紹介された宗教はお断りしたのですが、パワハラをしてくる上司に職場の先輩から宗教勧誘をされたことで私は職場の人間関係にかなりのストレスを抱えていました。
それが慢性的な頭痛や不眠症になったりと精神だけではなく肉体的にも症状が表れて、限界だった私はもうこれ以上は耐えられないと思い、近くの心療内科を受診することを決めました。
しかし、心療内科のお医者様に受診した理由やそれが体にどんな症状が表れているのかを話そうとしても、「あの、その、」と言葉に詰まってばかりで、ようやく口に出した言葉は「なんか苦しくてしんどくて」と抽象的なことしか言えませんでした。
私は中学生の時のイジメが原因で人と話すのがかなり苦手なことと、自分の悩みを話せるような信頼関係のある友人がいなかったため、そこで初めて人に悩みを話すことの難しさを痛感しました。
診察時間は約20分ほどで終わり、診察の後に処方されたお薬を飲んでみましたが、頭痛が少し和らいだかなと感じるだけで他は何も変化を感じられません。
その後も何度かその心療内科に通院しましたが、結局上手く話せず処方されるお薬の量が増えるだけでした。
このままでは何も変わらないと思い、私は何か他の方法はないかと思いインターネットで検索して探してみることにしました。
ですが、出て来るのはよくわからない情報商材ばかりで、「買ってみようかな」とも思いましたが結局怖くて買う勇気がなかったので買えませんでした。
そこで、もっと信頼出来るような悩みを解決する方法がないのかと探して出会ったのがカウンセリングです。
当時はオンラインでのカウンセリングがそこまでまだ発展していなかったので、対面での訪問形式のカウンセリングが主流でした。
「これなら信頼出来そうだ」と思った私は対面でのカウンセリングを受けることを決意します。
カウンセリングの当日、私は不安でいっぱいでした。
逃げ出したくなる気持ちを必死にこらえながら、待ち合わせの場所に向かいました。
カウンセラーの方に挨拶して、自分の悩んでいる話をしようとすると「初対面の方にこんな自分の重い悩みを話してもいいのか」という心理的な抵抗感と緊張から、声を震わせながら悩みを話したのを今でも覚えています。
最初は声を震わせていましたが、徐々に声の震えはなくなっていきました。
それはカウンセラーの方が私の悩みを真剣に聴いて、受け止めてくれたからです。
自分の辛かった過去を話せば話すほど、私は心理的な抵抗感も緊張も和らいでいくのを実感しました。
「相手に自分が抱えている悩みを話して、それを相手に受け止めて貰う」
そんな経験を初めてした私はその行為の大切さを身に染みて感じました。
当時、私が受けたこのカウンセリングは1回60分です。
ココナラの電話相談でお勧めした時間設定は私の実体験から来ています。
最初は時間が経つのが長く感じましたが、心理的な抵抗感と緊張が和らいでからはあっという間に時が過ぎてしまったように感じました。
カウンセリングが終わった後、私はずっと抱え込んでいた悩みを手放せたような気がして解放感で清々しい気持ちで帰宅します。
ですが、1週間ほど経つとまた悩みを抱えて苦しんでいる自分に戻っていることに気付きました。
悩みを話せたところで結局、パワハラをしてくる上司と宗教を勧誘してきた先輩は職場にいるので、状況は何も変わっていないからです。
カウンセリングに行って話を聞いてもらったら精神的に楽になれるのですが、その後仕事で辛いことや苦しいことがあるとまたカウンセリングに行ってを繰り返していました。
これではカウンセラーの先生に依存しているだけだと思い、そのことをカウンセラーの先生に相談しました。
すると、カウンセラーの先生は私にある本を手渡し、読むことを勧めてくれました。
その本のタイトルは「引き寄せの法則」です。
「引き寄せの法則」とは、簡潔に言うと自分が脳内で思い描いたことが現実となって現れることです。
私はこういったスピリチュアルなことが書かれている本は正直言って苦手でしたが、信頼しているカウンセラーの先生が勧めてくれた本なので読んでみることにしました。
読み終わった時に、なぜカウンセラーの先生が私に勧めてくれたのかがわかりました。
「引き寄せの法則」は自分が脳内で思い描いたことが現実となって現れる、それが良い悪い関係なく現実に表れてしまうので自らの思考を見直さなければならないことが大切であるということに気付かせてくれたからです。
この本の本質は「より良い未来を想像して作り出そう」というよりは、「今あなたが考えていることを見直して何が良い未来の想像の妨げになっているのかを見つめ直してみる」ことだと私は思っています。
それまでの私はずっと嫌なことばかり考えていました。
「何か仕事で失敗して、こんなこと言われたらどうしよう」とか仕事が休みで上司に会わない時でも、まだ起こってもいない仕事での失敗など自らの恐怖心を煽るような出来事ばかりを考えていました。
そんなまだ起こってもいないことに対して、自分で悩みを大きくしているだけだということを認識しました。
それから、私は自分の思考に意識を向けるようにしました。
起こってもいないことを考えてしまう思考の癖を正すためです。
まだ起こってもいない仕事の失敗が頭に思い浮かんだら、すぐに頭の中で黒板消しを持った自分がその失敗しているイメージの上から黒板消しを使って消していく姿を想像する。
そうやって思考を正していく内に心が軽くなっていくのが感じ取れるようになりました。
私自身を取り巻く職場の環境は何も変わっていませんが、捉え方を変えるように心掛けました。
捉え方が変わると、慢性的な頭痛も不眠症も少しずつ改善されていくことに気付きました。
本を読むことで気付きを得た私は、私自身が今まで培った価値観を変えてくれるような本を探し、読書をするようになります。
本から得た学びを実践し、自分がどう感じたのか心の動きを観察してみる。
そうやって自分自身で人体実験を続けていくと、自分には合わない本もありましたが、自分に合った本に出会えた時の感動は感無量でした。
その感動の積み重ねが私を徐々に変えていきました。
次第に私はカウンセリングに行く回数も少なくなり、カウンセリングに依存しない自立した精神を確立するようになっていきました。
今の私に辛いことや苦しいことが全て無くなったわけではありません。
ただ、カウンセリングや読書を通じて捉え方や考え方を身に付けたことで、その痛みを軽減したり回復を早くすることは出来るようになりました。
カウンセリングを受ければ人生の全ての悩みが解決するわけではありません。
結局、自分の悩みは自分が向き合って、自分なりの答えを出す必要があります。
その自分なりの答えを出す際に参考になるのが、人に自分の悩みを聞いてもらうことです。
私はこれまでに自分の悩みを解決するのに数十万円以上のお金と多くの時間を消費しました。
もちろん、全てが無駄だったとは思わず有意義な使い方をしたと自負していますが、紆余曲折したことは否めません。
カウンセリングで悩みを話せばゴールではなく、その後もあなたの人生は続いていきます。
カウンセリングからあなたが得た気付きを基に行動してみて、その行動で悩みはどう変わったのか。
人生とは思い悩んで、立ち止まって考えてみて、現状を打破するために行動することの繰り返しだと私は今まで生きてきてそう感じています。
ずっと同じことを繰り返していくのだと思うとうんざりしますか?
同じように見えても、あなたが見ている景色は以前のあなたとは全く違います。
星空を見上げてみたことを思い出してみてください。
肉眼では見えない星も望遠鏡があれば見えるようになりますし、さらに天体望遠鏡で星を見る専用の望遠鏡で見ればもっと多くの星を見つけることが出来ます。
新しい視点があれば今まで見えなかったものが見えるようになるのは悩みも同じです。
このサイトでは、悩み相談と本の紹介を主に行っています。
そこからあなたが得た捉え方や考え方を使うと、今までと同じ場所に立っていても今まででは見えなかったものが見えるようになります。
そんな「心の動きを定点観測する場所」にして欲しいと願いを込めて、私はこのサイトを心点観測所と名付けました。
カウンセリングが終わってあなたが自身の悩みに向き合った時、あなたは一人ではありません。
私も隣で伴走しています。
あなたの悩みに向き合うのはあなたにしか出来ませんが、新しい視点を得るために学ぶことは一緒に出来ます。
カウンセリングが終わった後も新しい視点を得る場として、引き続き当サイトをご活用してくだされば幸いです。
私に出来るのは、あなたの背中を押したり手を差し伸べることまでです。
背中を押された反動でそのまま一歩前に踏み出すかどうか、差し出された手を握り返すために自らの手を差し出そうとするのはあなたにしか出来ないことです。
でも、大丈夫です。
あなたは間違いなくここまで自分の意志でこのサイトを訪れてこの記事までたどり着きました。
だから、あともう少しです。
それでも動けないと思われている方は記事を読み返したり、今後更新され続ける新しい記事を読んでみてください。
あなたが最初の一歩を踏み出せるまで、私は何度でもあなたの背中を押したり手を差し伸べ続けます。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。