嫌なことを忘れられない人の特徴
嫌なことを忘れたい。
そう思ったことはないでしょうか。
私はしょっちゅうあります、理由は嫌なことがあると引きずる性格だからです。
「あの時ああすればよかったんじゃないか」とか「こうすればよかったんじゃないか」など、頭の中で一人反省会が勝手に行われて嫌なことを何度も思い出してしまいます。
私の様な性格の方もいれば、嫌なことはすぐに忘れてしまう方もいます。
私の友人にもそのような性格の方がいるのですが、無意識の内に嫌なことがすぐに記憶から抜け落ちて思い出そうとしても思い出せないとその方は話していました。
嫌なことをずっと引きずってしまう性格の私としては、その方の性格をとても羨ましく感じたものです。
嫌なことを忘れようとしても、それがかえって思い出してしまうきっかけになってしまい忘れることが出来ない。
無意識でも嫌なことを思い出してしまうし、意識して直そうとしても嫌なことを思い出してしまうのなら、もう八方塞がりで打つ手がありません。
しかし、ある一冊の書籍が忘れる方法を伝授してくれたおかげで、嫌なことがあっても頭の中で思い返してしまう回数はだいぶ減りました。
その書籍のタイトルとは、『ほどよく忘れて生きていく』です。
いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。
こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。
現在、Audibleを新規登録される方は30日間無料で体験することが出来て、今回ご紹介した書籍も無料体験中に聴くことが出来ます。
下のリンクから該当ページに移動しますので、Audibleに興味を持たれた方はこの機会にぜひご利用してみてください。
Audibleの公式サイトはこちらからどうぞ91歳の心療内科医が教える嫌なことを忘れる方法
著者の藤井英子さんは、書籍が発売された当時91歳で心療内科医として勤務されています。
京都市左京区下鴨、下鴨神社にほど近いとあるビルの一室に心療内科のクリニックを開設しています。
本書をどんな思いで執筆したのか、以下の通り話されています。
私は産婦人科医として7年間、そして精神科医として30年以上、患者さんからたくさんのことを教えて貰いましたが、この本を通してお伝えしたいのは他の誰でもなく自分から目を逸らさないでいて欲しいということ。
自分を真っ先に大事にし、自分の声を聞き、自分を労わり慈しむこと。
その為に忘れていいことと、その反対の大切に心に留めておきたいことを提案してみたいと思います。
必要ないものを忘れることで自分が本当に大切にすべき物事が見えてきます。
だから、あなたも誰かのことは一旦忘れて、ご自分を大切になさってくださいね。
著者は患者さんが帰られるときに、「ご自分を大切になさってくださいね」と伝えています。
「お大事に」という病院の帰りに使われる定型文ではなくて、「ご自分を大切にしてください」という表現で見送るのには理由があります。
それはあなたが大切な存在であること、自分を癒そうとクリニックを訪れたことに敬意を持って接しているからですと著者は説明しています。
実際に「ご自分を大切にしてください」と声を掛けられた多くの患者さんはハッとした表情を浮かべるのだそうです。
その様な反応を見てきた著者は「それだけ自分の事を後回しにしているのかもしれません」と患者さんの心境を推測しています。
ここまで著者の本書に込めた思いを理解して、自分を大切にするために忘れることが大事であるという考え方は受け入れられても、嫌なことをすぐに忘れるようになることは出来ません。
「自分の事を大切にしよう」と思っていても、気が付いたらまた嫌なことを思い出してしまっている自分に気付くはずです。
著者はそのことも理解しており、ではどうすればいいのかを次の通り解説しています。
「そうは言っても、嫌な気持ちとか後悔とか忘れたくても忘れられないものじゃないですか?」
そんな声が聞こえてきそうです。
実際にクリニックでそう言われたこともあります。
翌日に持ち越してしまうどころか、ずっと昔のことなのに魚の小骨の様に胸につっかえて、今も取れることがないと。
私自身は、嫌な感情や思い通りにならなかった出来事への残念な思いやネガティブな気持ちを翌日に持ち越すことはほとんどしません。
その秘訣は、実は本当に簡単な方法です。
それは「持ち越さない」と決めること。
人は自分でそう思うからそうなります。
私は嫌なことが起きたり、悲しいことがあったりしたとき、「起きたことは起きたことだ」と捉える癖を付けています。
起きた出来事をあれこれ考えるより、次にどうするかを決める方が大事。
今日の負の感情は今日まで。
起きたことについてぐずぐず言わない。
どうするかを考える。
嫌なことを忘れる秘訣は「持ち越さない」と決めること。
本当にこれだけで効果があるのかと疑ってしまうくらいあっさりとした回答ですよね。
しかし、言われてみれば「持ち越さない」と決めたことがないことに気が付いたのではないでしょうか。
嫌なことを思い出してしまったときに、「思い出さないようにしよう」とか「忘れよう」と思っても、かき消すことが出来ないのはあなたも経験済みかと思います。
それは嫌なことを思い出した時は、意識が現在進行形で嫌なことを思い出して辛い思いをしている「今」か嫌なことが起きた当時の「過去」に意識が飛んでしまっているからです。
過ぎてしまったことはもう変えられないし、そこに意識を向けてもまた辛い思いを繰り返してしまうだけです。
それに対して「持ち越さない」は未来に意識が向いています。
未来にはどうなっているのか誰もわからないのですから、「明日には嫌なことを忘れて、立ち直っている自分がいる」可能性もあるわけです。
「持ち越さない」と決めることは嫌なことを忘れやすくしてくれるだけではなく、明日にも希望が持てるような前向きな気持ちにさせてくれます。
「自分を大切にする」という思いが根幹にあって、そのために「持ち越さない」と心に決める。
ここまでがセットです。
どちらかが欠けていては機能しません。
両方を意識することで忘れていいことと心に留めておくことが次第に出来るようになります。
著者も自身の経験を踏まえて、以下の通り見解を述べています。
最初からそう出来ていたわけではありませんが、長く生きているといつの間にかそんな風に気持ちをすっきり立て直すことが出来るようになりました。
これまで嫌なことを引きずってしまうという人も、毎日練習することで新しい習慣が自分に馴染んできます。
最初は10分だけ脇に置くから始めてみましょう。
嫌なこと、執着、行き過ぎたこだわり、誰かへの期待、後悔、過去の栄光はほどよく忘れる方がいい。
その一方で、自分自身に集中すること、自分の居場所を心地よく保つこと、大事にしたい絆を大切にし続けること、ありがたいと思う心。
それらは忘れずに、日々心に留めておく。
いい塩梅を見つけたいと、私も日々模索中です。
人はもしかしたら覚えていすぎなのかもしれませんね。
忘れていいと、ちょっと気持ちを変えることで、さっぱりとした気持ちのいい心で毎日を楽しく過ごせる気がします。
嫌なことを忘れるのは、最初は10分だけ脇に置いておくことが出来たら上出来です。
いきなり出来るようになれるわけではありません。
少しずつ毎日練習することで馴染んで身に付けることが出来ます。
心に留めておきたいこともうっかり忘れてしまうことがあるかと思います。
ですが、忘れることも心に留めておくことも意識し続ければ徐々に変わることが出来ます。
著者の言う通り、塩梅がとても大切です。
日常生活で嫌な経験をしたことは、これで対処することが出来るでしょう。
しかし、とても辛い経験をしてしまった場合はすぐに忘れるのは難しいかと思います。
その様な時は、本書の3章の「過去はほどよく忘れる」から「うつうつとした気分を忘れる」で紹介されている考え方が役に立つはずです。
悩みの桶から目線を上げる
嫌な記憶を思い返して、何度も再体験しないことです。
悩みの桶から目線を上げるための、自分なりの方法を見つけたいものです。
傷ついた記憶や自分の居場所を奪われた記憶を何度も思い出す度に、その悲しみや痛みを再体験してしまい、不安やうつ症状、自己否定が強くなることがあります。
もちろん、大事故などに遭遇した場合や死に直面した際に起こる心的外傷後ストレス障害PTSDのような場合は病院やカウンセリングなどで適切な治療を受ける必要がありますが、人の心というのは人生のあちらこちらで傷ついてしまうものです。
人から言われた言葉が何度も思い出されて辛い時や人から受けた仕打ちが忘れられない時は、その思いを誰かに話すこと。
カウンセラーなど専門家でもいいですし、友人でもいいでしょう。
人に話す事によって、少し心が軽くなるのと同時に、今もそれが引き続き起き続けているのかどうかを確認することも出来ます。
(『ほどよく忘れて生きていく』より引用)
著者は嫌な記憶を思い返すことを、「悩みの桶」と表現しています。
「悩みの桶から目線を上げる」と説明されているのですから、嫌なことを思い返す時は桶の中に私達は顔を入れて、桶の中に入っている何かを見ている状態であることがわかります。
それでは、その桶の中には何が入っているのでしょうか。
一般的に桶の中に何が入っているのかというと、水などの液体です。
ですが、この桶の中に入っているのは嫌な記憶です。
桶の中に顔を入れてしまうと、目に映るもの全てが桶の中にあるものしか見えなくなってしまいます。
外側が円形に囲まれている為に顔を動かそうとも逃げ場がなく、視線を逸らすには顔を上げるしかありません。
しかし、顔を上げられれば視線を逸らせるのに、嫌な記憶を思い返してしまっている時は顔を上げられることを忘れてしまっています。
そこで、顔を上げるために人の力を借りる必要があるわけです。
人に話すことで、桶の中から首を上げる力を取り戻せて視線を上げられます。
自分のすぐそばに悩みを話せる人がいればいいのですが、何度も思い返してしまうほど辛くて嫌な記憶であれば話す内容の重さから難しいかもしれません。
そんな時は、目の前に悩みを話せる人がいると仮定して悩みを話してみるイメージトレーニングを行うのも効果的です。
悩みを人に話そうとすると、相手に伝わるように内容を整理するので、この整理する作業だけでも嫌な記憶から距離が出来て辛さが緩和されます。
そして、実際に悩みを話せる人に出会えた場合に前もって準備しているので、あなたが抱えている悩みを相手にわかりやすく話すことが出来ます。
もしあなたが今、早急に悩みを聞いてくれる人が必要なほど辛い思いをされている場合は、誰かに悩みを聞いて欲しいあなたへの記事であなたの悩みを聞いてくれる方を紹介していますので、そちらもご参照ください。
忘れることと心に留めておくことのちょうどいい塩梅をあなたなりに確立して、嫌なことを忘れられるように本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。
現在、Audibleを新規登録される方は30日間無料で体験することが出来て、今回ご紹介した書籍も無料体験中に聴くことが出来ます。
下のリンクから該当ページに移動しますので、Audibleに興味を持たれた方はこの機会にぜひご利用してみてください。
Audibleの公式サイトはこちらからどうぞ
コメント