SNSの影響で誤った印象を持たれた承認欲求
「キラキラ投稿」という言葉をご存知でしょうか。
見た人が「羨ましい」と思わせることを目的として、SNS上で海外旅行や高級なブランド品など華やかで実生活が充実している写真を載せたり、投稿をすることです。
別名、「キラキラアピール」とも呼ばれています。
「キラキラ」と聞くと聞こえはいいですが、「相手に認めて貰いたい」という投稿者の心理が透けて見えていることから、嘲笑の意味を含んでそう名付けられました。
そしてその「相手に認めて貰いたい」という思いは「承認欲求」と呼ばれて認知されるようになり、SNSを扱った方なら必ずと言っていいほど知っている浸透された言葉になりました。
そういった経緯から、「承認欲求」と聞くとどこか悪いイメージがあります。
上記の「キラキラ投稿」の印象が強いからか、まるで「承認欲求そのものが悪」という風潮も見受けられます。
もしかしたらあなたも、「承認欲求は悪いものだ」と一方的に決めつけてはいないでしょうか。
しかし、承認欲求を持つこと自体は人として自然なことです。
問題は程度の問題とその向き合い方。
承認欲求について正しく理解を深めて向き合うことで、あなたが悩んでいる生きづらさが解消されるきっかけになるかもしれません。
今回ご紹介する『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』は、承認欲求だけではなく様々な生きづらさを抱えている人達に向けて書かれた本です。
いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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本書はタイトル通り、メンタルが”ヤバめ”な人に向けられて書かれた本なのですが、メンタルが”ヤバめ”な状態とは具体的にどの様な状態を指すのか。
そして著者の池田由芽さんとは一体何者なのかを、本書の「はじめに」から次の通り説明しています。
理性で抑えようとすればするほど、しんどいものですよね。
これまで頑張り続けて来たけれどもう疲れちゃった。
「しんどいな」
「会社行きたくないな」
「人と会いたくないな」
「私に価値があるなんて思えない」
「自信なんかない」
ここまで気力で歩き続けてきたけれど、疲れてふと立ち止まりたくなる時ってありますよね。
なんだか人生の溝にいる気分。
いわゆる、メンタルがヤバめな状態。
でも、メンタルがヤバめな時って人に相談しにくくありません?
誰しも浮き沈みはある中みんな頑張っているし、私だけ弱音を吐いて迷惑はかけにくい。
重いし暗いって思われるのも嫌だ。
理性が膨らむほど我慢に繋がり、余計にメンタルヤバめが加速してしまう。
私は現在アダルトチルドレン専門の心理カウンセラーとして活動していますが、これまで延べ数百人以上のカウンセリングをしてきて、多くの方がこのループに陥っているのを体感してきました。
抱えている問題を優しさから溜めに溜めてしまい、限界に達して皆さんやっとカウンセリングに訪れるのです。
爆発寸前の様になった我慢を吐き出し、そして皆さん気付いていきます。
「弱音を吐くことって迷惑じゃない」って。
「それから本当に言いたかったのは、別の言葉だった」って。
この本はそんなメンタルヤバめを根本から止めるための秘密を書いています。
テーマは「今日も自分を大切に出来た」と思える心理学。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
日本人の特有の考え方として「みんながしているから」というものがあります。
例えば、「みんなが我慢しているから、自分も我慢する」
そんな思いで無理に我慢して、あなたはあなた自身のことを苦しめてはいないでしょうか。
私達は「みんながしているから」と思いがちですが、その「みんな」とは全て同一人物ではありません。
実際に「みんな」の顔をひとりひとり思い浮かべてよく見てみると、それぞれ異なっていることに気付くはずです。
ひとりひとりの顔が異なっているように、思考や能力など目に見えない部分も必ず異なります。
人と人との間には、絶対に違いは生まれてしまうものなのです。
それなら、我慢が出来る範囲にも違いがあっても当然でしょう。
「みんながしているから」我慢が出来ていることがあっても、それがあなたが我慢が出来る理由にはなりません。
それを「みんな」という言葉で、あなたの本当の気持ちを誤魔化してはいないでしょうか。
あなたの本当の気持ちに目を向けてみて欲しいです。
著者も自分の中にある本当の気持ちに向き合う大切さを以下の通り説いています。
「自分応援って何?また頑張らなきゃいけないの?もうしんどいですけど。」
そう思った方もご安心ください。
自分応援とは、あなた本来の気持ちを応援することです。
つまり、理性で止めていた「辛いよ、きついよ、もう嫌だよ」を上手に開放していくこと。
その上で大切なポイント、それは本当の気持ちって「辛いよ、きついよ、もう嫌だよ」ではないんです。
あなたが本当に言いたいことは弱音ではない。
「じゃあ、何なの?」と言うと、それは私が「第0感情」と名付けているものです。
詳しくは後ほど明かしていきますが、全ての悩みの根本には第0感情があって、そこを開放して、応援して、叶えることで悩みは消えていくのです。
この本は「第0感情って一体何なの?そしてそれを叶えるってどういうことなの?」ということを皆さんの悩みをひとつひとつ紐解きながら巡っていきます。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
心の奥底で隠されていたあなたの本当の気持ちが第0感情にあります。
この第0感情を理解するにあたって、まずは生きづらさについて詳しく知る必要があります。
本書の定義する生きづらさとは何かを以下の通り説明しています。
生きづらい人は生きづらい思考を持っています。
生きづらい思考とは自分を追い込み、苦しめるような考え方のこと。
その思考が環境、会社、人間関係などきっかけに過大化しているだけなんです。
生きづらい思考には、「~でなければならない」といった「ねばならぬ思考」や、何でもマイナスに捉えてしまう「マイナス化思考」、不幸な未来ばかり予測してしまう「結論の飛躍」、「全部私のせいだ」と思い過ぎる「個人化」など、挙げれば山のようにあります。
しかし、こうした生きづらい思考って世の中にある程度浸透していますよね。
「結論の飛躍」やら「個人化」やら、小難しい名称までは知らないにせよ、「つい不幸なことばかり考えちゃう、何でも自分のせいと思っちゃう」などは皆さんあるあるだと思います。
で、こうした思考があったとして、よく解決策として提示されるのが「プラス思考になりましょう」だったり、「自分責めは止めましょう」だったりするわけです。
うん、皆さんが言いたいことはすごくわかります。
「それが出来ないから困ってんねん」ですよね。
そうなんです、思考とは意識して変えようと思っても難しいのです。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
「プラス思考になりましょう」や「自分責めは止めましょう」という言葉を、あなたもどこかで聞いて試したことがあるはずです。
しかし、上記の引用の通りそう思っても出来ないのが普通です。
思いの力だけでメンタルが回復出来るなら、現在も多くの人がメンタルで困ってはいないはずです。
それが出来ないから私達は困っているのです。
私自身も「プラス思考になる」や「自分責めは止める」と思い、試みた時期もありましたが結局続けられずうまくいきませんでした。
なぜ思考は意識して変えようとしても難しいのか、その理由を次の様に述べています。
なぜかと言うと、思考は枝葉だからです。
幹に異常があるのに、枝葉ばかり剪定しても痛んだ枝葉は次々と生えてきますよね。
問題は幹の部分から解決していかないと結局、いたちごっこにしかならないということ。
「コーチングで前向きになりました」
「講座を受けている間は気分もよく、仲間からもいい影響を受けて変われた気がしました」
でも、一年経つと元通り。
私のカウンセリングには、そんなセミナージプシーになった人が多く訪れています。
皆さん根本的解決を求めて、私の元に辿り着くのです。
では、思考が枝葉だとしたら、根本となる幹の正体とは一体何なのか。
それこそが価値観です。
思考が行動に至る前の考えだとしたら、「~しなきゃいけない、なぜならば」の「なぜならば」の部分が価値観です。
つまり、価値観とは思考の源。
これは自分にとって正しいとか、心地良いとか。
反対にこの選択は自分にとって間違っているとか、許したがいだとか。
「私という個人に、私自身が価値を感じているかどうか」
こういったセルフイメージも価値観です。
例えば、「ミスはみんなに迷惑だ」という価値観を持っていたら、他人のミスも許せないし、自分のミスもタコ殴りくらい責めてしまう。
全ての生きづらい思考は「あなたがどういう価値観で生きているのか」から生まれているのです。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
「自分ってどんな価値観を持っていたかな?」と文章を読んでいて、あなた自身の価値観を振り返ったことでしょう。
何かがパッと思い付いていたらいいのですが、何も思い付いていないのではないでしょうか。
ですが、そうやって振り返ろうとしただけでも、あなたはもう十分に前に進んでいます。
価値観はそもそも、そこにあるのが当たり前すぎるので普段から意識しないものです。
何かわかりやすい例を挙げるなら「姿勢」でしょうか。
今この記事を読まれているあなたの姿勢は、あなたが楽だと思っている姿勢で読まれているはずです。
「背筋を伸ばすような正しい姿勢の方が健康にいい」とあなた自身も本当はそう思っているはずですが、実際は「自分が楽だ」と感じるような姿勢になっています。
「背筋を伸ばして記事を読んで欲しい」と言っているわけではないので、引き続きあなたが楽だと思う姿勢で記事を読み進めてください。
「当たり前のことには意識が向きにくい」ということをあなたに実感して欲しかっただけです。
では、当たり前のことである「価値観」にはどうやって向き合えばいいのでしょうか。
著者は「価値観」を「ソフトウェア」に例えてみることを勧めています。
価値観をソフトウェアだと捉えると第0感情が理解出来る
私は「価値観はソフトウェアだ」とよく言います。
ハードウェアは私達の身体です。
アプリでも何でもアップデートってよく入りますよね。
これは時代やユーザーのニーズに合わせて適切な状態に更新するのが通常だということです。
でも、人間は子供時代に出来上がった価値観のまま何十年も過ごそうとする。
本来であれば、時代、環境、ライフステージに合わせてアップデートするのが普通のことなんです。
思考の源は価値観。
そしてこの価値観が基になって、「認められるためにいい子でなければならない」といった生きづらい思考に発展していきます。
つまり、悩みを根本解決していくためには、あなたを苦しめる価値観を生きやすい価値観にアップデートしていく必要があるわけです。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
「価値観はソフトウェアだ」と概念化させると、頭の中でだいぶイメージしやすくなったはずです。
あなたの中にあるソフトウェアには、あなたを苦しめるようなソフトウェアがいくつもインストールされているのではないでしょうか。
そしてそのソフトウェアは何年も前のバージョンのままで止まっている。
その様な古いソフトウェアはアップデートする必要があります。
では、どの様にしてアップデートさせればいいのでしょうか。
その方法を次の通り説明しています。
「価値観をアップデートする?そんなことどうやって?」
そう思いますよね。
私は今心理カウンセラーとして活動していますが、それよりずっと前、私も皆さんと同じように生きづらさを悩んでいた時にこの価値観のアップデート方法を発見しました。
それは「第0感情を応援し、叶える」というものです。
「はて、第0感情とは何ぞや?」
それをお伝えするにあたって、初めに人の感情の仕組みをお話ししますね。
感情分はポジティブな感情とネガティブな感情に分けることが出来ます。
そしてネガティブな感情分はいくつかの層になっているんです。
「第2感情」という意識の一番表層にある部分に、「怒り、憎しみ、嫌悪、嫉妬、攻撃心」といったちょっとトゲトゲとした感情達があります。
トゲトゲとした感情とは他人に対しての攻撃性を含んでいるものです。
その第2感情の奥、第1感情に「悲しみ、寂しさ、不安、恐怖」といった震えるような感情達があります。
「第1感情」という名前の通り、一番目に湧き出す感情。
「第2感情」は第1感情が原因となって、次に湧き出す感情です。
つまり、すごくシンプルに言うと、人は悲しいから怒るんです。
寂しいから憎むのです。
具体的な例は後ほどお伝えしていきますが、その上で私はある時、感情をもっともっと掘り進めていくと第1感情の奥にさらにもうひとつ層があることを発見しました。
発見したきっかけはほとんど偶然です。
セルフカウンセリングをしていたとき、第2感情から第1感情にどんどん掘り下げていくと、第1感情にも生まれた原因があることに気付いたのです。
それが先ほどお伝えした全ての悩みの肝である第0感情です。
つまり、人は悲しいから怒るというのはまだ理解が浅く、正しくは人は第0感情が叶っていないから悲しくて怒るのです。
第0感情に気付いたときは、ネガティブな感情にもここまで理由があったのかと驚きました。
そして感情が生まれた源である第0感情を叶えるということを行っていった時に、悩みはみるみると消えていきました。
思考の枝葉、幹は価値観である。
ただ価値観が生まれた本当の根本、つまり根とは第0感情にあるのです。
感情を徹底的に掘り下げて第0感情を叶える。
これで生きづらさという悩みはほぼ解消していきます。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
上記の通り、感情とはいくつもの層で構成されており、表層の第2感情から始まって、第1感情、第0感情と続きます。
そして全ての感情の源である第0感情に価値観の根幹となる思考が眠っています。
第2感情の「怒り、憎しみ、嫌悪、嫉妬、攻撃心」、第1感情の「悲しみ、寂しさ、不安、恐怖」のその奥に第0感情があります。
つまり、そこまで感情を掘り進めなければ第0感情には出会えません。
では、どうやって第0感情まで掘り進めればいいのでしょうか。
本書の1章「自分応援|受け止める編どんな感情もハナマル!ひとり反省会をするのは今日で終わり」の「承認欲求は無理して手放さなくていい」から、承認欲求を例に第0感情との向き合い方について見ていきましょう。
自分自身の承認欲求に気付けば、承認欲求は手放される
「認めて欲しい」
「わかって欲しい」
この様な承認欲求が強い人にあなたはどんな印象を抱きますか?
かまってちゃん、自己顕示欲が強そう、少し厄介な人。
承認欲求はしばしば邪魔者にされがちな存在です。
だから、多くの人は自分の中にある承認欲求をひた隠そうとするし、なんなら手放そうとしていきます。
「パートナーにもっと頑張っていることを認めて貰いたい」
「会社に努力を正当に評価して貰いたい」
「でも、そんなことを言ったら迷惑かな」
「めんどくさい人認定されちゃうかな」
そんな思いから普段は涼しい顔をして、承認欲求を持っていることを隠している人が多いのではないでしょうか。
もしくはパートナーや友人に過剰に求め過ぎてしまい、そのせいで人間関係がうまくいかなくなっている人もいるかもしれません。
そう、承認欲求が強すぎると相手に依存的になってしまうことがあるのです。
ただ、承認欲求というのは私達が当たり前に持っている欲求のひとつ。
第0感情の「~して欲しかった」という承認の願いは、人格の土台となる大切な願いです。
赤ちゃんはお母さんに愛して、世話をして、守ってもらわなければ死んでしまいます。
だからこそ、生存本能として認めて、愛して、満たしてもらうという欲求は私達から切り離せないのです。
それに「認めて欲しい」という気持ちに対して、「無くなれ、手放さなきゃ」と思ったところで承認欲求がなくなった試しはないですよね?
だからこそ、私は声を大にして伝えています。
「承認欲求は手放す必要はない」と。
ただ、「承認欲求は強いと嫌われる」という思いから人にひた隠すだけでなく、承認欲求を強く持っていることに自分自身でさえ気付いていないことがあります。
「承認欲求は手放す必要はない」と書きましたが、それ以前にまず自分自身の承認欲求に気付いていく必要があるわけですよね。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
承認欲求を持つこと自体は悪いことではありません。
冒頭でも話題に挙げましたが、SNSの影響で「承認欲求という存在自体が悪」という風潮をよく見受けますがそんなことはないのです。
もちろん程度の問題はありますが、承認欲求は元々誰もが持っているものです。
そしてそれは第0感情が起源となって生まれて、今も生存本能として組み込まれていることを上記の引用から理解しました。
「承認欲求はいらないものだ」と思っても、SNSでキラキラ投稿を見る度に何だか胸がざわついてしまうのは、自分が気付いていないだけでそこに承認欲求がある証拠です。
ですが、承認欲求を無理に否定する必要はありません。
ここまで文章を読んで、あなたも自分の中に承認欲求があることを感じ取れたはずです。
その感覚を忘れないでください。
そして承認欲求を否定せずに受け入れてみてください。
それが第0感情と向き合うことにも繋がるからです。
実は普段の行動にも、無意識の内に第0感情を元に行動している場合があります。
第0感情が行動に与える影響について、次の通り解説しています。
でも、自分でも気付きにくい承認欲求。
どうすれば気付くことが出来るのか。
それは行動の動機に目を向けていくということです。
行動には全て動機があります。
悩みの元は思考。
その元は価値観。
その元は第0感情といったように、行動にも元を辿れば動機が見えてくるわけですね。
承認欲求に気付く為には、「何の為にその行動をしているの?」というアドラー心理学でいうところの目的論の視点を日常に取り入れていきましょう。
例えば、職場で自分の企画を取り上げて欲しくて、自分を追い詰め過ぎてしまう。
そんな苦しい時こそ、「何の為にその行動をしているの?」と自問してみてください。
例えば、その問いの答えはこんな感じかもしれません。
「上司に親を重ねていて、認めて貰いたいんだ」
「そうか、私はただ頑張りたいわけではなく、上司に認めてもらいたかったんだ」という承認欲求が見えてきますね。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
先述した引用で、「思考が行動に至る前の考えだとしたら、「~しなきゃいけない、なぜならば」の「なぜならば」の部分が価値観です」という文章がありました。
「何の為に」や「なぜならば」と自らの行動に自問することで、自分の中に隠れていた承認欲求を見つけることが出来ます。
ここまで承認欲求は第0感情と深い関りがあり、密接に結び付いていることを見てきました。
「承認欲求の起源を知っても、承認欲求を満たすには結局、他人のからの承認がなければ満たされないのではないか」と疑問を持たれたかもしれません。
他者からの承認を得ることももちろん承認欲求には大切ですが、もっと大切な存在を忘れています。
その存在とはあなた自身のことです。
自分で自分のことを認めてあげても、承認欲求はちゃんと満たされます。
同じ章の「満たされないからほしくなる 満たされればほしくなくなる」から、自己承認の大切さについて次の通り解説しています。
あなたがあなたの承認欲求を満たす方法
ただ、先にもお伝えしたように承認欲求が強すぎることで、人間関係のトラブルになることはよくあります。
これは一体何が起きているのかというと、承認欲求が満たされていないからこそ、お腹が空いて承認欲求が強くなりすぎているということなんです。
私はこれを「愛の飢餓」と呼んでいます。
愛の飢餓とは、承認の腹ペコ状態ということですね。
自分の中に承認がない。
自分で自分を認められない。
だから、誰か私を認めてくれ、愛してくれ。
そして外側に求め過ぎてしまうのです。
ところが、愛の飢餓になってしまっていると、とても悲しい現実が訪れていきます。
実際に「すごいね」、「よく頑張っているね」、「好きだよ」と承認の言葉を言われても、「なんか胡散臭い」、「本当はそんなこと思っていないくせに」、「どうせお世辞でしょ」と欲しかった言葉をうまく受け取れないのです。
なんでこんなことが起きてしまうのかというと、自己承認がないからです。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
愛の飢餓になっている状態の人をあなたもSNSで見かけたことがあるはずです。
キラキラ投稿をされている方も愛の飢餓に陥っているからこそ、他人から承認を求めて過ぎているのかもしれません。
しかし、大前提として自分で自分のことを認められていなければ、例え相手から承認されても素直に受け取れないのです。
相手からの承認を受け取るためには、まずは自分で自分のことを認めている状態でいる必要があります。
そんな承認の受け取り方についてさらに詳しく、本書の文章は以下の通り続きます。
人は自分で見知っている物しか受け取れません。
例えば、あなたがコップというものを知らなかったとしましょう。
そこに友達が来て、「コップを取って」と言われたとしてもどれがコップなのかわからないから、「これ?これ?」と手当たり次第にアイテムを確認するかもしれないですよね。
つまり、自分で自分を認める感覚が育っていないと、人から承認を貰ってもこれが承認なのかわからず、「なんか違う」となってしまうのですね。
これを受け取り下手と言います。
つまり、承認欲求の正しい扱い方は自分の中にある承認欲求を否定せずに、自分で自分を認めてあげる必要があるということ。
自分の中にある承認欲求を最初から否定してしまっては、自分で自分を認めてあげるという次のステップに行けませんよね。
だからこそ、承認欲求は無理に手放す必要はないのです。
承認欲求はあっていい。
何だったら、あって当然。
「あるよね」と認めて、「私よくやっているよ」、「今日もカワイイ」、「頑張り屋さん」とパートナーや親に言って欲しかった言葉を自分で自分にプレゼントしてあげて欲しいのです。
自分の中の愛の器がたっぷりと承認で満たされれば、愛の飢餓は終わります。
すると、どうなるか想像出来ますか?
そもそも自分の中で承認欲求が自給自足出来ているので、外側に過剰に求めなくなるのです。
承認欲求が自分の中にあることを否定したり、無理に手放そうとするともっとお腹が空く。
でも、承認欲求があることを認めて満たせば、「認めてくれ」と外側に求める必要が無くなります。
手放しって手放そうとするほど出来なくて、満たすと勝手に手放されるものなんです。
(『メンタル”ヤバめ”をやめられる本「今日も自分を大切にできた」と思える心理学』より引用)
自分で自分の承認欲求を自給自足する。
承認欲求にはそんな向き合い方でも、承認欲求を満たすことが出来ます。
承認は他人から与えられるだけではなく、自分自身でも与えることが可能なのです。
自分で承認を与えて、自分でその承認を受け取る。
そうすることで受け取り下手から卒業出来ます。
「自分で自分のことを認める」経験を最近されたことはあるでしょうか。
上記の引用の様に、自分で自分のことを褒めてみるのがいいでしょう。
まずはこの長文の記事をここまで読めたことを、自分で自分を褒めてみてください。
もしかしたら文章を読んでいる途中で、第2感情や第1感情に該当するような不快な感情がこみ上げてきたかもしれません。
そんな感情に負けじとここまで読み切ったことをぜひ褒めてみてください。
そしてあなた自身が自らの承認を受け取った後に、次の文章を読んでください。
本記事をここまでお読みくださり本当にありがとうございます。
この文章はここまで記事を読んでくださったあなたに対する私からの承認です。
遠慮なさらずに、ぜひ私からの承認をお受け取りください。
ここまで記事を読めたことをあなたがあなた自身のことを認めて、そしてこの記事を書いた私からも認めて貰いました。
今、あなたの承認欲求が満たされていく感覚を実感されていれば幸いです。
今後もあなたがあなた自身の承認欲求を満たせるように、そして第0感情と向き合えるように本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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