連休中でも気が休まらない人の特徴
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
この記事が公開される2024年5月1日はちょうどゴールデンウィークの中日です。
今年のゴールデンウィークは4月27日から29日までお休みで4月30日から5月2日は出勤、そして5月3日から5月6日はお休みになるといった社会人の方は多いと思います。
中日の出勤を全てお休みにして、最大10連休の休みを取られている方もいるのではないでしょうか。
ゴールデンウィークの最終日になると、「明日からまた仕事か」をSNS上で様々な表現を駆使して嘆きの声をよく見受けられます。
冗談で発言されている方はまだしも、その中には連休が明けた後も本当に会社に行きたくないと思っている方も多いのではないでしょうか。
当時、新入社員の私が正にそうでした。
希望する部署に入れず全く適性の合わない部署に配属となり、毎日しんどい思いをしながら出社していました。
その数年後に部署が変わり、そのまた数年後に会社を辞めるのですが、まだ右も左もわからない入社1年目が一番大変だったことを今でもよく覚えています。
新入社員の頃の私がゴールデンウィークをどの様にして過ごしていたかというと、家から一歩も出ずに引きこもり続け、休み中でも仕事のことで頭がいっぱいで完全に疲弊した状態でした。
そんな状態だったので休み明けのことを考えるとかなり憂鬱な気分になり、最終日はおろかゴールデンウィーク中も常に閉塞感を感じて過ごしていました。
閉塞感でふさぎ込んでいた当時の自分と今同じような思いで、この記事を読んでいるあなたへ紹介したい本があります。
その本のタイトルは『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』です。
いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。
こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。
現在、Audibleを新規登録される方は30日間無料で体験することが出来て、今回ご紹介した書籍も無料体験中に聴くことが出来ます。
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Audibleの公式サイトはこちらからどうぞ「なんとかなる」と思えるにはどんな考え方が必要なのか
著者の舟木彩乃さんは国会議員の事務所を勤務した後、カウンセラーになりました。
国会議員の事務所での勤務は激務であり、ストレスチェックの結果で高ストレス者の割合が他の職場の2倍以上あるほど非常にストレスの高い職場環境だったそうです。
そんな中でもいきいきと働いている職員もいて、著者は彼らはどのような考えを持った人達なのだろうと調べていく中で出会ったのが、書籍のタイトルにも使われている「首尾一貫感覚」です。
首尾一貫感覚とはストレスが高い状況にあっても、それにうまく対処して心の健やかさを保てる力と言われています。
別名、ストレス対処力とも言われています。
そして、首尾一貫感覚は把握可能感、処理可能感、有意義感の3つの感覚からなっています。
把握可能感とは自分の置かれている状況や今後の展開を把握できている、あるいはある程度予測出来ているということ。
自分の身に起きていることはだいたいわかった、想定の範囲内だと思える感覚です。
処理可能感とは自分に降りかかるストレスや障害にも対処出来ると思うこと。
自分の持つ人間関係やお金、知力、権力等を活用することでなんとかなると思うことの出来る感覚です。
有意義感とは自分自身や自分に起こることは全て意味があると思うこと。
目の前に大きな困難があっても、これを乗り越えたら私は成長出来て意味あるものと捉えて、どんなことにも意味があると感じられる感覚です。
本書から文章を一部引用して、首尾一貫感覚について簡潔に説明しました。
著者のカウンセラーとしての経験から、心理職に悩みを抱えて相談に来られる方で、首尾一貫感覚を形成する3つの内で最も不足しているのは「処理可能感」だと答えています。
つまり、「なんとかなる」と思える感覚です。
この「なんとかなる」と思える感性を育むために、本書では様々な事例を挙げてわかりやすく解説しています。
本書で紹介されている「なんとかなる」と思える事例の中で、休み明けを憂鬱に感じている人が最も不足しているのが「把握可能感」です。
把握可能感を持つと何が変わるのか
把握可能感とは、例えば地図も持たされず、あとどのくらいまでわからない状況で歩かされ続けたら「しんどい、もうダメ」と途方に暮れますよね。
でも地図を持ち、ゴールまであと3分の1までだとわかれば「ゴールまで行けそう、なんとかなる」と思えます。
ある程度先が読めたり、わかったりすると「なんとかなる」と思えるものです。
(『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』より引用)
上記の通り、予測を立てて将来の展望を見出すことが出来るのが把握可能感なのですが、当時新入社員だった私が3つの感覚の中で最も欠如していた感覚です。
仕事で何か失敗して上司に怒られたことや自分が苦手だと思っている仕事のことなど、「これがダメだった、あれが出来ていなかった」という思考で頭が埋め尽くされており、目の前のことでいっぱいいっぱいで先のことを考える余裕など全くありませんでした。
そんな状態だったので自分に降りかかるストレスや障害にも対処が出来ておらず、仕事を乗り越えて成長出来る感覚もなかったので、処理可能感も有意義感も何も感じられませんでした。
それでもなんとかしてこの現状を変えたいと思い、ネットや書籍を探して出会ったのが「バケットリスト」の作成です。
「バケットリスト」とは「最高の人生の見つけ方」という映画の邦題の「The Bucket List」から来ています。
この映画のあらすじは、余命宣告を受けた男性2人が人生でやり残したことを次々に実行するために旅に出るというものです。
作中に登場する死ぬまでにやりたいと自分が思っていることを紙に書いて、リスト化することを「バケットリスト」と言います。
バケットリストの作成のコツは自分に出来るだろうかという懸念を無視し、お金や時間のことを気にせず、やりたいことを思うがままに手帳やノートに書くことです。
スマホ等のメモ機能だと手書きのアイデアを出す、考える、集中するなどの重要な働きを担う前頭前野が活性し記憶に残りやすいというメリットがなくなってしまうため、手書きがオススメです。
とは言っても、私がバケットリストの作成を初めたころはやりたいことが「お金が欲しい」とか「転職したい」などお金や働くことだけにどうしても結びつけてしまい、あまりスッキリした気持ちになれませんでした。
ですが、それでもバケットリストの作成を続けていくうちに「子供の頃に憧れていたアメリカの映画の舞台となった場所に聖地巡礼がしたい」とか「YouTubeで川が流れる動画を見るのが好きだから日本で有名な川巡りがしたい」など他人の目や常識に囚われない自分が本心からやりたいことが出てきたとき、休み明けのことを考えると閉塞感で息苦しくなるあの感覚が和らいで楽になりました。
本書でも把握可能感を身に付ける第一歩として、バケットリストの作成を勧めています。
カウンセリングに来られた方で「1年先や5年先の明るい未来を考えてください」と言っても「想像するのも怖いです」と返答されますが、「あなたが死ぬまでに叶えたいやりたいことはありますか」と聞くと表情が少し明るくなり答えられるのだそうです。
もしあなたも休み明けのことを考えると憂鬱な気分になってしまうのなら、バケットリストの作成をお勧めします。
最初は私のようにお金や仕事に関連したことや他人の目と常識を気にした内容ばかり書き出して、あまり効果が実感出来ないと思います。
ですが、バケットリストを書き続けていくうちに、本心からあなたがやりたいと思っていたことが見つかるはずです。
その見つけた時の感覚を忘れないでください。
それが休み明けを考えた時に憂鬱な気分から生まれる閉塞感を打破するきっかけとなり、前向きな気持ちで仕事に向き合える原動力になります。
ここまで文章を読まれた方は、把握可能感を身に付ける第一歩を踏み出せたはずです。
さらに把握可能感を深掘りして、残りの処理可能感と有意義感に対する理解も深め、首尾一貫感覚で心に余裕を作る為に、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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