自己肯定感を高めたいなら、「カメレオン人生」をやめましょう『「自分がイヤだ!」と思ったら読む本』

心理的な抑圧を緩和する
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文部科学省にも推奨されている言葉

自己肯定感という言葉を最近いつ見聞きしましたか?

自己肯定感はテレビや雑誌など様々なメディアで取り上げられ、今や文部科学省の体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクトの目的のひとつとしてもこの言葉が採用されています。

私たちの生活にすっかり浸透してからだいぶ月日が経った言葉ですが、今もなおその注目度は高いです。

あなたも一度は自己肯定感という言葉を、ネットやYouTubeの動画サイトで検索された経験があるのではないでしょうか。

かくいう私もその一人です。

自己肯定感が高い人は自信に満ち溢れていて、生き生きとしているから何だか楽しそうで羨ましい。

そんな思いを抱いていました。

自分に自信がないと落ち込みがちでくよくよしてしまうからこそ、その対比である自己肯定感が高い人に憧れてしまうのではないかと当時の自分を振り返るとそう思います。

そしてそんな自己肯定感が高い人と比べて、さらにまた自分の自己肯定感が低くなってしまうという負のスパイラルに陥っていました。

当時の私の様な自己肯定感が低い人でも、自己肯定感を高められる方法を私なりに模索している中で出会った、ある一冊の書籍を今回はご紹介させてください。

その書籍のタイトルは『「自分がイヤだ!」と思ったら読む本』です。

「カメレオン人生」とは何か

自己肯定感は名の通り、自己を肯定することなので必然的に自分自身の考え方や価値観に目を向けることになります。

そこに目を向けた際にどう捉えれば自分に自信が付くようになるかを本書では解説しているのですが、特に印象に残ったのは、1章の「自信がないあなたへ」の『「カメレオン人生」をやめて自分を中心に生きる』に書かれている次の文章です。

“カメレオン”のように人生を生きてきた。

自分の色ではなく、まわりの色に合わせて、自分を景色に溶け込ませる。

すると「安全」だから。

(『「自分がイヤだ!」と思ったら読む本』より引用)

周囲の雰囲気を察して行動を起こすのは、協調性を大切にする日本人らしい意識で素敵なことですが、やり過ぎると上記の通りカメレオンになってしまいます。

カメレオン化の原因は「人に迷惑をかけるな」という言葉が、私達の思考に根付いているからです。

幼少期の頃にイタズラなどの悪さをした際に、先生や親から注意されよく耳にするこの言葉ですが、幼少期からずっと聞かされてきた言葉であるためか、何か行動を起こす際に無意識の内にずっとまとわりついてきます。

そして自分だけではなく、周囲の人達も似たような環境で育ってきたので、「人に迷惑をかけるな」という言葉が通説となり、同調圧力が生まれる主な要因にもなっています。

カメレオン化はそんな同調圧力という危機から身を守るための処世術ではありますが、同時にあなた自身のことも苦しめてはいないでしょうか。

何をするにしても周囲の様子を気にし過ぎることがデフォルトで備わっているため、ネットやSNSが生活の一部となっている情報過多な現代の社会では周囲の影響も受けやすいです。

例えば、SNSでキラキラした他人の人生の一部分の投稿を見たときに、周囲に合わせて同じようにいいねやコメントなどの反応を送っても、喜びを感じないまま無意識で反応していませんか?

それは周りに合わせて似たような行動を取って同化した際に、心の中でキラキラした他人の人生と自分の人生を比べてしまう瞬間が必ずそこにあるからです。

周囲のことを気にし過ぎて行動を同化させ続けてきたカメレオンですが、自らの心中は同化出来ずに周囲と比較し続けることによって自信をどんどん失っているのです。

そんなカメレオンを本書では「他人中心に生きる」と表現されています。

なので、今後は「自分中心の人生」に切り替えて生きていきましょうと提案し、次の通り文章は続きます。

「自分中心」と「自己中」は違う。

「自分中心」は、自分の意志で生きていく。

自分の責任で生きていくこと。

「自己中」は、自分だけがよければいい、利己的、責任は取らない。

これを混同して、自分中心に生きられない人がたくさんいます。

(『「自分がイヤだ!」と思ったら読む本』より引用)

自己肯定感を高める際に最も障害となるのが、自己肯定感を高めることで自分が「自己中」になってしまうのではという恐れではないでしょうか。

引用した文章の通り自己肯定感を高めるために「自分中心」に生きることは、「自己中」にはなりません。

「自分中心」に生きることで、カメレオンから脱皮してあなた自身の本来の人生に向き合えます。

色眼鏡が外れたときにどんな色が見えるのか、それを確かめるために本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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