批判したい気持ちが生まれたら、質問を変えてみましょう『すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術 増補改訂版』

心理的な抑圧を緩和する
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「批判」が蔓延している世の中

アンチコメントという言葉があります。

アンチコメントとは、投稿者やコンテンツ内で触れられている個人や団体に対して批判的な言葉を書き込むことです。

SNSやニュースサイトのコメント欄など、アンチコメントをあなたも見た経験があるのではないでしょうか。

その様なコメントを見ると不快な気持ちになるし、自分もなんだか批判したい気持ちが生まれてしまいます。

そのアンチコメントに同調するのも反論するのも、どちらにせよ結局は何かを批判してしまう思考に陥ってしまうからでしょう。

だからこそ、嫌な気持ちになり印象に残ってしまうのだと思います。

そしてネットの世界だけではなく、現実の世界でもアンチコメントの様に批判している人はたくさんいます。

ネットの世界なら「見なければいい」で済みますが、現実の世界ではそうもいかず気に留めない事にも神経をすり減らしてしまいます。

批判で一番危険なのが、批判に影響されてあなた自身もアンチコメントをしてしまうような「批判する人」になってしまう危険性があることです。

では、どうすれば批判から自分自身の身を守れるのでしょうか。

今回ご紹介する『すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術 増補改訂版』では、その対処法をご紹介しています。

いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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学ぶ人と批判する人

著者のマリリー・G・アダムスさんはエグゼクティブコーチ、及び企業コンサルタントです。

本書ではストーリー形式で話が進んで行きます。

主人公のベンは仕事でうまくいかないばかりか、結婚してまだ一年も経たない新婚の妻グレースとの関係はどんどん緊張が増している状態。

ある日、仕事で大失敗をしたベンは上司のアレクサに辞表を提出しますが止められ、メンターのジョゼフの元に行くように勧められます。

そこでベンはコーチであり、メンターでもあるジョゼフの助けを得て、彼は仕事関係で進歩しただけではなく妻との絆を深めることが出来ました。

あらすじを簡潔に紹介するとこんな感じです。

ベンがメンターのジョゼフに何を教えて貰ったのかというと、質問を変えることで人生が変わることを教えて貰いました。

この質問を変える思考法を本書では「クエスチョンシンキング」と呼んでいます。

ベンはメンターであるジョゼフと初めて出会った際に、ジョゼフから「クエスチョンシンキング」について以下の通り説明を受けました。

「これまで、クエスチョンシンキングという言葉を聞いたことがないかね?」

確か、聞いたことがない。

私は首を振って答えた。

「クエスチョンシンキングというのは質問を使った思考スキルの体系でね、様々な状況への取り組み方への幅を広げてくれるものだ。

このスキルを使えば、君の行動が途方もなく良い結果をもたらすように、後ろ向きな質問を前向きな質問へと変えることが出来る。

まずは自分に問いかけることから始める。

そして他者に質問を受ける。

クエスチョンシンキングは文字通り思考に作用するんだ。

ピントのぴったり合った創造的で効果的な作用を思考にもたらす。

つまりクエスチョンシンキングとは、賢明な選択の土台を作るとても優れた方法なんだよ。」

クエスチョンシンキングとは自分あるいは他者への質問を見直して、内容を前向きな質問に変えることです。

そして、質問には前向きな質問と後ろ向きな質問の二種類があることがわかりました。

「自分に問いかけることから始める」と書かれている通り、質問の最初の対象者は自分自身です。

なぜ最初に自分への質問を見直し、変える必要があるのでしょうか。

その理由を次の通り解説しています。

「たいてい、我々はほとんど意識することなく質問している。

自分自身への質問ならなおさらだ。

質問とは、我々の思考過程の一部なんだ。

実際に思考は頭の中の質問と答えの過程として起こっている。

それだけでなく、我々は何らかの行動を起こし、何かを実行する際に自分自身の質問に答えている場合も少なくない。

ひとつ例を挙げよう。

今朝服を着替えるとき、君はクローゼットに行きこんな質問を投げかけただろう。

今日出掛ける場所は?今日の天気は?着心地がいいのは?洗濯してあるものは?

君は瞬時に選択し、何らかの行動を起こすことで質問に答えた。

つまり、服を選びそれを着た。

君は自分が出した答えを身に付けているんだ。」

私達の日常生活は自分が出し続けた答えの上に成り立っています。

どんな服を着ていくかなどの些細なことから、どの仕事をするかなど重大なことまで、全部自分に質問を投げかけては自分の行動によってその答えを導き出してきました。

当たり前のことですが、当たり前であるからこそ無意識の内に大事なことを見落としてしまいます。

それは答えばかりに意識が向いて、自分自身への質問に意識が向いていないことです。

あなたが毎日当たり前のようにあなた自身に投げかけている質問は、本当にあなたにとっていい答えを導くものなのでしょうか。

ジョゼフはそのことに関して、次の様に触れられています。

「人が行き詰ったとき、答えや解決案を探すのは当然のことだ。

しかし、そうすることによって問題の糸口を見つけるどころか解決への道を塞いでしまうこともある。

アルバート・アインシュタインの言葉をいつも覚えておこう。

問題を生み出した時と同じ考えをしていては、問題を解決することなど出来ない。

問題を解決するのにまず必要なのは質問を変えること。

そうしなければ、我々は過去の役立たずな答えを何度も何度も使い回すことになる。

別のタイプの質問をすれば、物の見方がすっかり変わり新鮮な目で問題点を見つめ、それを解決することが出来るようになる。」

「別のタイプの質問をすれば、物の見方がすっかり変わる」

その別のタイプの質問をする方法として、ジョゼフは選択の地図の話を始めました。

「これがあると、人が人生で選択する二つの道をしっかり観察出来る。

つまり、学ぶ人の道と批判する人の道だ。

その名が示すように、これは選択する能力を身に付けるためのものだ。

選択の地図の左側を見ると、スタートと書かれた丸に一人の人物が立っている。

そこは道が二つに別れる分岐点だ。

この人物は君であり、私であり、他の誰にも当てはまる。

我々は人生のどんな瞬間にも、地図に描かれた二つの道、学ぶ人の道と批判する人の道の道の間で選択を迫られている。」

質問に意識を向けると、質問には学ぶ人の道と批判する人の道に分かれる分岐点があることがジョゼフの説明で理解することが出来ました。

選択の地図に関しては本書で詳しく説明されていますが、ここで大切なことは選択の地図とは自分自身や他者のことを観察するためのものであるということです。

他人にレッテルを貼ったり、やりこめるためのものではなく、自分自身が今どちらの道を進んでいるかを理解する為に必要なものだと説明しています。

自分自身が学ぶ人の道と批判する人の道のどちらに進もうとしているかがわかれば思考が変わり、その後の行動も結果も変わっていきます。

ジョゼフはそれこそが「クエスチョンシンキング」の重要なポイントであると話し、以下の通り解説しています。

「実り多く満足のいく人生を送るためのカギは、批判する人と学ぶ人の能力を見分けることにあると私は信じている。

それこそがクエスチョンシンキングの重要なポイントなんだ。

質問を変え、考え方を変える。

考え方を変えて、結果を変える。

ほんの一瞬、一歩引いて、自分の人生を映した映画の観客になってみてはどうだろう。

反応で批判的な解釈をするのを止め、そのときどんな気分なのか、どんな考え方をしているのか、どんな行動を取っているのかを見つめる。

それに意識を向けることで、事態を受け入れる準備、変化への準備、行動の基となる考え方について自分に選択権があると認識する準備が出来る。

同時に自分は操り人形で、その糸を他人やコントロール不可能な環境が操っているという感覚からも解放されることが出来る。」

批判的な気持ちが芽生えるのは、いつも一瞬です。

わかりやすい例を挙げると、何かに対して苛立ちを覚えたときです。

イラッとしてしまうと人は簡単に批判的な人になってしまいます。

そしてそれを自分の中でうまく消化していかないと、どんどんイライラが積み重なり、いつも批判ばかりする人になってしまいます。

イラッとした時は、「自分が批判する人になっていないか」と自分自身に問いかけることで苛立ちを鎮められます。

自分自身に問いかけることで、学ぶ人の道と批判する人の道を認識出来る。

それなら、苛立ちに気付いた時点で批判する人の道から学ぶ人の道へと変えようと意識すれば、いつでも自分の中で分岐点を作り出せます。

今までは何かにイラッとした時に反射的に批判する人の道に入り、そのまま批判的になってしまう思考から抜け出せない状態が続いていました。

しかし、そこにもうひとつ別の道があることを思い出せれば、批判的な思考から抜け出せます。

「それは考え方が変わっただけで、状況は何も変わらないではないか」と思われたかもしれません。

ですが、考え方を変えただけでも飛躍的な一歩を進んでいます。

「起きている出来事に対して選択を出来ることは多くないが、起きていることをどう解釈するか次に何をしようとするかは決断出来る」とジョゼフはこの疑問に対してこう答えています。

ここまでのジョゼフの話を聞いて、「批判の全てが悪いような印象を受けるが、批判の中にもいい批判があるのではないか」と思われた方もいるでしょう。

本書でも、ベンが「私の仕事は批判を避けていては成り立ちません。私は適切な批判をしてきたという自負があります。技術的な選択をしたり、納入業者を選んだり、最適な人材を配置したりする場合には批判も必要なんです。」と述べています。

ベンの主張に対して、ジョゼフは次の通り回答しています。

適切な批判と批判的の違い

「確かに君は重要なポイントを指摘しているね。

批判をするとは、事態をとことん検討し、情報に基づく選択をすることだ。

私はこれを識別力と呼んでいるが、君の様な仕事には欠かせないものだ。

ただ、私が話しているのはそういう意味での批判ではなく、「批判的になる」ということだ。

つまり、粗探しをしたり難癖をつけたりネガティブなことをくよくよ考えたりすることなんだ。

覚えて欲しいのだが、批判する人とは批判的な人のことだ。

批判的になることと、適切な批判をすることは全く別物だ。

はっきり言うと、批判する人の考え方は適切な批判の敵とも言える。

批判的になっていると、脳の活動が急に激しくなり、体の大きな筋肉が戦いや逃げる準備をしだす。

場合によっては体がすくむこともある。

脳が一時停止し、何も考えられなくなる。

典型的な戦うまたは逃げる際の反応で、全てのエネルギーは逃げること、あるいは賢明な戦いに向かうか、遮断されて断念もしくは敗北という結果を招く。

いずれも人間のサバイバル反応のバリエーションだ。

適切な批判とは、これとは正反対の行為だ。

批判と批判的は似た言葉だが、辞書を見ると批判的とは「自分自身や他人を攻撃すること」と定義されている。

適切な批判とは、全く異なるものだ。」

(『すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術 増補改訂版』より引用)

批判的な人と聞くと、あなたはどんな人が最初に思い浮かんだでしょうか。

私はSNSやニュースサイトのコメント欄でアンチコメントを書く人たちを思い浮かべました。

この様な人達は正に批判的な人そのものでしょう。

言動が短絡的でいつも相手を批判ばかりしています。

誰かを攻撃したと思ったら、また別の標的を見つけて攻撃する。

そんなことを繰り返し続けています。

記事の冒頭でもこの話題に触れましたが、その様な人達を見ると、何だか自分も嫌な気持ちになりませんか?

それは正常な感性です。

なぜ不快になるかというと、批判的な人達が書いた批判的な言葉にあなたも影響を受けているからです。

影響を受けているということは、私達も批判的な人達になってしまう可能性があります。

批判的な人達が批判的な言動を繰り返し続けていること、そしてそれが私達にも影響してしまう理由をジョゼフは以下の通り説明しています。

「思い出して欲しい、批判する人に陥ってしまうのは人間らしさの一部だよ。

特に物事が上手くいっていない時はね。

批判する人は常に君の一部だ。

誰でもそうなりがちだ。

言うならば、我々は皆、批判する人に戻ってしまうんだ。

目指すのは、批判する人と新たな関係を築くこと。

学ぶ人の関係と言ってもいい。

間違いなく批判する人の反応には若干の中毒性があり、いとも簡単に批判する人の意見に取り付いてくる。

批判する人にどっぷり浸かってしまうと、それがどんどん習慣化しやがて乗っ取られてしまう。

自分の中から批判する人を完全に追い払うことは出来ないけれど、その扱い方、受け入れ方、共存の仕方は学ぶことが出来る。

それを習得すれば全く新しい生き方が手に入る。

気付き、関与、思いやり、勇気、寛容、受け入れ、それにユーモア。

それが自分を取り戻し、学ぶ人の道へと軌道修正する為に必要なものだ。

要はどんな瞬間にも批判する人を受け入れ、学ぶ人になろうとすることだ。

その努力は学ぶ人の道に入り、そこに留まるためのものじゃない。

例え批判する人に乗っ取られても、いかにそこから復帰するためのものだ。

私が管理職の男性のクライアントとのケースを、刺激があって面白かったと思っているのはそのせいだよ。

確かに私は批判する人に乗っ取られたが、それに気付いた瞬間、自分自身を救い出し学ぶ人の道に戻ることが出来たんだ。

いかに素早く批判する人に気付き、どれだけ簡単に戻ってこられるか。

時にはそれを確認するのが楽しくて仕方がない時がある。」

上記のジョゼフの説明通り、私達の中にいる批判する人を自分の中から完全に追い払うことは出来ません。

だから、もしあなたが何かのきっかけで批判する気持ちが芽生えても、そのことであなた自身のことを責めないでください。

本来、心の中で何を思っていても自由ですし、批判する気持ちが出て来るのは人として当たり前の反応です。

大切なのは、それに気付くこと。

そしてその後のあなたの行動を変えることです。

批判する気持ちが生まれたら、まずあなたの体に意識を向けて見てみてください。

おそらく、呼吸が普段よりも浅くなっているはずです。

批判する気持ちが生まれたら、気持ちだけではなく体にも影響があるので、まずはそこを観察してみましょう。

呼吸が浅くなっていることに気が付いたら、次は深呼吸をしてみてください。

この時に呼吸に意識を向けるようにするのがポイントです、頭は批判する気持ちでいっぱいになっているので呼吸に意識を全て向ける気持ちで深呼吸を行ってください。

深呼吸を行って呼吸が普段通りに戻ったら、自分が学ぶ人の道に進もうとしているのか批判する人の道に進もうとしているのかを頭の中で分岐点を想像してみてください。

「学ぶ人の道に進む」とあなたが選択したら、批判する気持ちが収まり冷静さを取り戻せます。

もしその様な場面が訪れたら、実際に試してみてください。

それと最初に断っておきますが、ここまで説明した方法を実践してもいきなり出来るようにはなりません。

本書でも教える側のジョゼフでさえ、「一時間に何度も自分が批判する人の道に進んでいることを自覚することがある」と述べていることからもその難しさがわかります。

しかし、対処法を知っておけば自分の中の批判する人を追い払うことが出来ます。

これからあなたが自分の中にいる批判する人と上手に付き合っていくためにも、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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