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言語化して解像度を上げるには、「なぜ」に意識を向けてみましょう『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』

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目次

言語化が多くの人達に求められているのがわかる理由

ここ数年、書店に足を運ぶと、言語化に関連する書籍をよく見かけるようになりました。

言語化の専用のコーナーまで出来るようになり、そのコーナーには言語化に関する書籍が数多く陳列されています。

専用のコーナーまで作られているのですから、いかに言語化が今の人達に求められているのかがよくわかります。

この記事に興味を持ち、今まさに記事を読まれているあなたもその一人なのではないでしょうか。

言語化をするということは、自分の思考や感情を明確にするということです。

何かしらの思いがあって、それを形作るのに言葉を使います。

もしあなたが言語化で躓いているなら、その思いを形作る技術が足りていないからかもしれません。

では、その思いを形作る技術とは一体何なのでしょうか。

思いを形作る技術から言語化全般について、筋道を立ててわかりやすく解説している本が、今回ご紹介する『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』です。

いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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言語化を高めるための3つのステップ

先程、今この記事を読まれているのは、あなたが「言語化に興味がある」という思いからではないかというお話をしました。

「言語化に興味がある」ということは、それはまだあなたがご自身の言語化に納得がいっていないことを表しているのではないでしょうか。

その探求心から、実際に今こうして記事を読まれているあなたの行動力はとても素晴らしいことです。

そして、言語化の本が多くの人達に求められているということは、あなたと同じように自身の言語化に納得がいかない人が多くいるということを指し示しています。

なぜ、その人達は自身の言語化に納得がいかないのでしょうか。

本書の『はじめに』から、その理由について著者は次の通り推測しています。

頭の中にある気持ちや考えをうまく言葉にできない。

突然、人から質問を受けた時に、すぐに答えが出てこない。

報告書や企画書を書いても、内容がぼやけてしまう。

上司からよく、「で?結局何が言いたいの?」と言われる。

あなたも似たような悩みを持っているのではないでしょうか?

どんなに素晴らしい考えや発想が頭の中に浮かんでも、それを言語化し、相手にきちんと伝えることができなければ意味がありません。

少し厳しく言えば、「言語化できない人」は「何も考えていない人」と同じです。

おそらくあなたは言語化に自信がないか、あるいは言語化の仕方がよくわからないか、そのどちらかでしょう。

いずれにしても、あなたが本書を手にした理由はひとつ。

「なんとかして、言語化力を伸ばしたいから」ではないでしょうか?

言語化力が伸びない原因は、ズバリ、あなたが言語化する方法を知らないからです。

本書はあなたを言語化できる人へと導く本です。

正しい手順を踏むことで、「うまく言葉にできない」を「うまく言葉にできる」に変える。

ありそうでなかった画期的な一冊です。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

「どんなに素晴らしい考えや発想が頭の中に浮かんでも、それを言語化し、相手にきちんと伝えることができなければ意味がありません」という上記の引用の通り、自分の頭の中にあるものを言葉にして、相手に伝えることにもどかしさを感じているからこそ、それを解決する為に多くの人が言語化を求めていると考えられます。

仕事でも、プライベートでも、人と関わることは生きていくなら避けられません。

であれば、自身の言語化に納得がいかない機会に出会うのは、その確率の高さを考えると妥当だと言えるでしょう。

本書の著者である山口拓郎さんは、仕事で自身の言語化に納得がいかないと思うようになりました。

そう思うようになった出来事について、同じ章の『言語化のプロセスを網羅した3ステップ』から著者は自身の経歴を交えて以下の通り述べています。

私はこれまで25年以上、「全ての人がどんな状況でも、うまく言語化できるようになるためにはどうすればいいか」について考え続けてきました。

私自身、大学卒業後に勤めた出版社では、上司から原稿や企画書にダメ出しを食らう日々。

要点が不明、漠然としすぎ、言葉足らず、文章が冗長で支離滅裂など、原稿はいつも赤ペン修正で血の海のよう。

書き直しを命じられてばかりいました。

実力不足の中、2002年に独立をします。

というのも、妻が産後鬱になってしまったのです。

家事と育児を協力するために、私は時間の融通が利くフリーランスに転身しました。

そこからはもう必死。

出版社に飛び込み営業をして、なんとか食いつなぐ毎日。

ようやく仕事が増えだしたのは2年目以降。

言語化力をとことん磨きながら、これまでに3700人以上に取材、インタビューをし、100を超える媒体で記事を執筆しました。

さらに、2010年にスタートした文章講座が口コミで評判を呼び、今までに企業のビジネスパーソンを含め、延べ 1 万人以上に伝え方や文章の書き方の指導をしてきました。

自分の考えや気持ちを分かりやすく伝えられるようになった。

企画や提案が通りやすくなり、営業成績も伸びた。

意思疎通がスムーズになって、誤解やトラブルが減った。

どんな質問に対しても、的確に答えられるようになった。

受講者から届く喜びの声は、言語化力が持つパワーの証と言えるでしょう。

決して優秀だったわけではない私が、文章の専門家として身を立てられるようになったからこそ、断言できることがあります。

それは3つのステップさえ踏めば、言語化力は誰でも必ず高められるということ。

そのステップが以下の3つです。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

仕事を通じて、著者の言語化力は書籍を出版し、人に教えられるようになるまで成長しました。

著者は「言語化は先天的な才能ではない」ということを、本書で何度も説いています。

言葉を巧みに操る人を見ると、「あの人には才能があるから出来るんだ」と諦めてしまいがちですが、言語化は決してそういう分野ではありません。

言語化は正しい方向に向かって、後天的な努力を積み重ねていけば、誰にでも成長する可能性はあります。

その正しい方向こそが、「3つのステップ」です。

では、その3つのステップとは何なのでしょうか。

3つのステップについて、以下の通り答えています。

ステップ1、語彙力を伸ばす。

ステップ2、具体化力を鍛える。

ステップ3、伝達力を磨く。

多くの人が伝達力、つまり伝える力だけでなんとかその場を乗り切ろうとします。

しかし、いえ、だからうまくいかないのです。

伝え方は、3ステップのうちの一部にすぎません。

本書で紹介する3ステップを全て実践すれば、言語化ベタを自覚している人でも、必ず言語化力を伸ばすことができます。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

3ステップとは、「語彙力を伸ばす、具体化力を鍛える、伝達力を磨く」の3つです。

上記の引用で触れられている通り、「言語化」と聞くと、まず伝達力を磨こうとする人は多いです。

間違ってはいないのですが、伝達力だけではうまくいかないのは引用の通りです。

残り2つの要素も、言語化には必要不可欠です。

そして引用から、言語化がうまくいかない人が考える「言語化」と著者が考えている「言語化」には違いがあることがわかります。

では、著者は言語化をどの様に捉えているのでしょうか。

『PROLOGUE言語化力を上げる「3つのSTEP」』の『POINT 01 「言語化力」の3要素とは、語彙力、具体化力、伝達力』から、本書の言語化の定義について次の通り説明しています。

本書が定める言語化の定義

本書では、言語化力を高めるための実践的な方法を紹介していきます。

まずは、その前に確認しておきましょう。

そもそも言語化力とは何なのでしょうか?

「思ったことをスラスラ言葉にできる力」

「語彙が豊かで、言葉を適切に使いこなせる力」

「ひろゆき氏のような論破の達人が持っている力」

いろいろな考え方があると思いますが、ゴールが見えないまま努力をしても、目的地には一生たどり着けません。

だからまずは、これから私たちが目指すゴール、すなわち言語化力とは何かを共有しておきましょう。

本書における定義はこうです。

本書の定義、言語化力。

「頭の中にある考えや思い、情報などを的確に言葉にし、相手にわかりやすく伝える力」のこと。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

本書における言語化の定義は、先程の『はじめに』でも触れられた内容と同じです。

思いや考えを言葉にして自己完結するだけでなく、それを相手にもわかりやすく伝えられなければなりません。

まず「自分」が理解してから、「相手」にも理解して貰えるようになります。

では、その本書が定義する言語化を身に付けるためにはどうすればいいのかというと、先程出て来た3つのステップの順番で言語化を習得します。

この3つのステップのより具体的な説明について、以下の通り文章は続きます。

そのためには、欠かせない3つのステップがあります。

それがこちらです。

言語化力を分ける3ステップ。

ステップ1、語彙力を伸ばす。

知らない言葉は使えない。

語彙が貧しいと、ピッタリくる言葉を見つけられない。

語彙力アップが言語化の第一歩。

ステップ2、具体化力を鍛える。

曖昧な内容だと伝わらない。

言葉の解像度を上げる。

映像が浮かぶところまで、具体化。

ステップ3、伝達力を磨く。

相手が欲しい情報を届ける。

相手に伝わるよう、表現やスタイル順番を工夫する。

多くの人はこの3ステップのどれかに弱点があります。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

3つのステップのうち、一番聞き馴染みがないのが「具体化力」ではないでしょうか。

「語彙力」なら言葉の種類を増やす、「伝達力」なら伝え方を意識するなど、「語彙力」と「伝達力」は名前から何となく想像がつきますが、「具体化力」は名前を聞いただけではどんなことを指すのか全く想像出来ません。

それゆえに取り掛かりやすい「語彙力」と「伝達力」、特に「伝達力」が言語化では注目を向けられがちですが、それは言語化力を構成する一つの要素に過ぎません。

他の能力も均等に身に付けなければ、特に「具体化力」がおろそかになっていては、言語化は成り立たないのです。

同じ章の『POINT 02 「うまく言葉にできない」本当の原因とは』から、この近年の言語化にまつわる環境の変化に関して次の通り著者は見解を示しています。

言語化の書籍を闇雲に読んでも、言語化が上達しないのはなぜか

すでに世の中にはたくさんの言語化にまつわる書籍が出版されています。

しかしその多くは、伝え方にスポットを当てたものです。

結論から言ったり、ポイントを絞って伝えたり、インパクトのある言葉を使ったり。

どのような流れ、表現にすれば相手に伝わるのかということを数多くの書籍が指南しています。

ところが、うまく応用できない、いざという時に使えない。

そういう人たちが後を立ちません。

なぜなら伝え方は、いわば言語化の仕上げの作業だから。

先ほどの図でいうと、ステップ3の部分です。

「この相手なら、AよりBの言い方が刺さるな」、「誤解されないように最大のポイントであるAをまず伝えよう」など、伝える内容を磨き上げる作業です。

しかし、本当は「どう伝えるか」に注力する前に、「何を伝えるか」を考える必要があります。

そのことに気がつかない限り、言語化力はなかなか向上しません。

また昨今は、読書量の低下に加え、チャットで単文のやり取りをすることが多いため、語彙力が低下している人が増えています。

そんな背景もあり、最近は語彙力を高めるための書籍も人気です。

けれども、語彙力だけをいくら伸ばしても、それだけで言語化力アップとはいきません。

その言葉をどのように組み立てて具体化していくか。

その力こそが求められているからです。

語彙力と伝達力だけでは足りない。

ステップ1、語彙力を伸ばすだけだと、無鉄砲に投げても相手は受け取れない。

ステップ3、伝達力を磨くだけだと、中身がないから伝わらない。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

「ステップ」という名前が付けられていることにも意味があるのが、上記の引用から読み取れます。

前段階を飛ばして、いきなり「伝達力」だけを身に付けようとしても効果がないのは引用の通りです。

語彙力、具体化力、伝達力の順番で身に付けていくからこそ、言語化は正しく形成されます。

そして著者はこの3ステップの内、言葉を組み立てて具体化していく力である、「具体化力」を最も重視していると本書で語っています。

その理由について、同じ章の『POINT 03 特に大切なのは「具体化」すること』から以下の通り答えています。

言語化力を上げるために、私が最も重視しているのが実はステップ2の具体化力です。

具体化というのは、何を伝えるかの「何」の部分。

具のない味噌汁が味気ないのと同じように、言語化でも具、体が重要なのです。

うまく言葉にできない原因は大きく2つあります。

一つは伝えたい思いはあるのだけども、頭の中がこんがらがって整理できていない状態です。

もう一つは、本当に何も思い浮かばない状態。

つまりは思考が停止した状態です。

その場合は「わからない」、「なんとなく」などの言葉で躱すか、「まあ楽しいです」、「素敵だと思う」など、表層の言葉をすくい取ることくらいしかできません。

いずれの場合も、伝え方を考える前に、何を伝えるべきなのかを整理する必要があります。

頭の中で情報がこんがらがっているのであれば、それを紐解く必要がありますし、何も思い浮かばないなら、自分の奥深くから思いや感情や情報を引っ張り出してくる作業が必要です。

それが具体化の本丸です。

ただし、具体化するためにはそもそも語彙力がないといけません。

「やばい」の一言だけでは、深めようがないからです。

また、具体化した後は、相手に合わせて伝え方を工夫する必要があります。

つまり、ステップ1、語彙力を伸ばす。

ステップ2、具体化力を鍛える。

ステップ3、伝達力を磨く。

この3ステップをセットで実践することで、ようやく言語化力がアップするのです。

脳内を整理し、具体化することが大事。

モヤモヤを紐解いて、情報を具体的に膨らませる。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

あなたも気が付いたら、感情の揺れ動きを「やばい」という言葉だけで済ませてはいないでしょうか。

以前、クリシェがあなたの本当の気持ちを言葉にするのを濁らせます『推しの素晴らしさを語りたいのにやばい!しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』の記事で、事あるごとに「やばい」と言ってしまう人の心理とその対処法について記事を書いたことがあります。

もし、あなたも感情の動きを「やばい」としか言っていないことに心当たりがあるなら、こちらの記事もぜひご参照ください。

話を戻します。

あなたがうまく言葉に出来ないと感じているのは、「頭がこんがらがっている」のか、「何も思い浮かばない」のか、どちらでしょうか。

心当たりがある方の解決策を試してみることで、具体化力は鍛えられます。

具体化力を鍛えることで、「やばい」など表面的な言葉ではなく、あなた自身が感じた心の奥深くにある本当の気持ちを表現出来るようになれます。

その様に言葉による表現の幅が広がることを、「解像度が上がる」と言います。

この「解像度が上がる」ことが、具体化力を身に付けていく上ではとても大事なことです。

『CHAPTER2 STEP2 「具体化力」を鍛えるー情報の「解像度」を上げるにはー』の『POINT 01 具体化とは「言葉の解像度を上げる」こと』から、その重要性について次の通り説明しています。

言語化は掛け算で構築されている

言っていることがぼんやりしていて、ふわっとしていて、よくわからない。

企画の細部が詰まっておらず、イメージしにくい。

こんな状態を「解像度が低い」と呼ぶことがあります。

解像度というのは、もともとはディスプレイや画像において、画素やドットの密度を示す指標のことです。

解像度が低い、イコール密度が低いと、画像はガタつき荒くなり、不鮮明になります。

逆に解像度が高い、イコール密度が高いと、細部までくっきりと見える鮮明な画像になるわけです。

言語化のステップ2である、具体化もそれと似ています。

具体化とは、言葉の解像度を高めるプロセスに他なりません。

仮にざっくりした、イコール低解像度な情報が一つしかない場合、相手にはぼんやりしたことしか伝わりません。

抽象的すぎるため、頭に浮かべるイメージがお互いに異なることもあります。

反対に、具体的な情報が3つでもあれば、相手はそれをイメージしやすくなります。

すると、自分が伝えたいことと、相手が受け取ることのズレが減り、コミュニケーションにおける誤解が生まれにくくなります。

言葉の解像度を上げていく具体化の作業は、言語化の最重要トピックといっても過言ではないのです。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

「解像度」という言葉を近年よく聞くようになりました。

今までぼやけていた視界が鮮明になると、細部まで見渡せるようになる。

それは何かを理解すると、今まで不明瞭だったことが一気によくわかっていく感覚と似ていることから、その様な意味で至る所で「解像度」という言葉がよく使われています。

自分の頭でイメージしていることが自分だけでなく、相手にも同じ景色、考えていることや思っていることが細部まで見渡せるようになると、コミュニケーションにおいて齟齬が起きにくくなる。

その様に自分と相手が同じ景色を共有出来ることで、コミュニケーションは円滑に進められます。

それにはまず、自分自身の思考の解像度を上げる必要があります。

同じ章の『POINT 02 言語化の本丸は、「具体化」にあり』から、まず先に自身の具体化力を上げる必要性について以下の通り解説しています。

「具体化」と「伝え方」の関係性がよくわからないという人もいると思います。

「具体的にというのは、ステップ3の伝え方の話ではないの? 」と。

確かにそういう考え方もあります。

しかし、私が考える具体化とは、最終的にどの情報をどうやって伝えるかを考えるために、一旦提供可能な情報を細かく分解する作業のことを指します。

そもそも、人は自分でもよくわかっていないことを誰かに伝えることはできません。

つまり、言語化が苦手な人の多くは、伝え方が下手なのではなく、そもそも伝える情報が頭の中にイメージできていないのです。

そのことに気づかない限り、どんなに伝え方のテクニックを学んでも意味がありません。

0には、何をかけても0です。

工夫しようにも、元となるものがない状態です。

相手に伝わらないのも、当然だと言えるでしょう。

私はステップ1から3の中でも、特にこのステップ2を重視しています。

具体化の仕方を身につけて、日頃から実践していけば、どんな人でも必ず言語化力は伸びていきます。

モヤモヤした、自分でも分かっていないことを人に伝えることはできません。

具体化できていない情報は伝わらない。

具体化できていない、自分でもよくわかっていない×伝え方のテクニック=何も伝わらない。

具体化できている、細かい情報まで把握している具体化情報×伝え方のテクニック=最大限伝わる。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

あなたも自分でもよくわかっていない状態なのに、相手に何かを伝えようとしてはいないでしょうか。

自分でもよくわかっていないことを相手に伝えようとしても、何も相手に伝わりません。

当たり前のことだと思われるかもしれませんが、先程の事あるごとに「やばい」と言ってしまうのと同じで、こちらもよくやってしまいがちな行動です。

まずは自分自身の思考を整理してから、そしてそれを言葉で形作れるようになって、ようやく相手にも伝えられます。

そして上記の引用の通り、0に何をかけても0なのは言語化も同じです。

この説明は言語化の構成はステップの段階式だけでなく、掛け算で成り立っていることも表しています。

3つのステップの内、どれか一つでも全く出来ていなければ、何も伝わらない0の状態になってしまうことを指し示しています。

これまでの説明の通り、「具体化力」は特に見落とされやすいのですから、他のステップをいくら勉強しても言語化が身に付いた実感がないのは、ここが0である可能性が高いからでしょう。

しかし、逆にここを1にしてしまえば、言語化力が身に付いたのをすぐに実感出来るということです。

具体化力の数値を0から1にするのは、難しいことではありません。

それは日常生活で行われているようなある会話を意識して行うだけで、割と簡単に数値を上げられるからです。

同じ章の『POINT 03 好きなことなら、具体的に語れるのはなぜか?』から、その具体化力の数値を簡単に上げられる方法について次の通り紹介しています。

解像度を上げるには、「なぜ」を意識する

何を言いたいのか、自分でもよくわからない。

どうしてそんな状態に陥ってしまうのでしょうか?

「自分は頭の中を整理するのが苦手だから」

「元から自分の意見というのがあまりないから」

そんな風に肩を落とす人もいるかもしれません。

でも、大丈夫です。

解像度を高めて具体化できるテーマは、あなたを含めどんな人にもあるのです。

興味のあることはしゃべれる。

例えば、同僚と飲んでいるとき、格闘技の話題になりました。

格闘技好きのAさんは、饒舌に語っています。

技がどうだの、選手がどうだの、激熱だった試合がどうだの。

でも、あなたは格闘技に興味がありません。

だから、「へぇー、やばいね、うんうん」

このくらいしか会話に入っていけません。

「どう思う?」なんて聞かれても、特に何も思い浮かびません。

しかし、しばらくすると、今度はサッカーの話になりました。

あなたはサッカーが大好きです。

「来た!」という感じで、あなたは語り始めるでしょう。

欧州で話題の選手、好きなチーム、好きな監督や戦術についてなど、仲間の質問にもサクサク答えます。

どうすれば日本は強くなるのか、どんなプレイを追求すべきなのか、あなたは自分のアイディアや考えをスラスラ語ることができます。

この例から、どんなことが言えるでしょうか?

答えは実にシンプル。

人は誰でも、興味があることなら情報を豊富に持っていて、具体的に語れるということです。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

あなたも自分の興味のあることなら、言葉がどんどん出て来る経験をされたことがあるはずです。

上記の引用のような何かについて熱を持って話せている状態が、解像度が高まっている状態です。

その時の感覚を思い出してみてください。

自分の興味のあることを饒舌に話せている間は、「言語化に自信がない」などと考えてはいないでしょう。

興味のあることを話すことに夢中になっています。

そこに具体化力を0から1にするヒントがたくさん詰まっています。

ところで、人はどうして自分の興味のあることなら、急に話せるようになるのでしょうか。

それは「興味のあることなら、人は常に「なぜ」を意識しているから」だと著者は考えています。

この「なぜ」を意識して行うのは、具体化力を上げる訓練にもなります。

「なぜ」を使ってどの様に訓練すれば具体化力を上げられるのか、以下の通り解説しています。

興味のあることを生き生きと饒舌に語れるのは、興味のあることが「なぜ〜はこんなに〜なのだろう」と最後まで具体的に観察したり、調べたりしているからでしょう。

さらに、思いも強い分、いろいろな感情も湧いてくる。

それらをアウトプットしているとき、その人は自然と具体化をしているのです。

言語化力を伸ばしたいなら、興味のあることに対して無意識にやっている、細かい情報を具体的に洗い出す作業をあらゆるジャンルやテーマで、より意識的に実践していけば良いのです。

具体化力が高まるほどに、言語化力もアップしていきます。

細かい情報を持つためには、日常で「なぜ」を意識すると良い。

なぜ、この主人公はこんな行動を?

なぜ、この店はいつも混んでいる?

なぜ、部長は私を指名した?

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

興味のあることなら無意識に「なぜ」と問いかけているのですから、それを意識的に行えばいいだけです。

日常で疑問に思ったことを「なぜ」と自問自答してみる。

自分の中から出て来た答えを、意識的に見てみることでまた新しい発見が生まれるでしょう。

ただ、最初は「なんとなく」とか「よくわからない」という答えばかり出て来るはずです。

それでは、「やばい」と同じ表面的な答えなので、具体化力は伸びません。

「なぜ」そう思ったのかを、さらに深掘りしていく必要があります。

深掘りするのも、たった一言自分に問いかけるだけです。

その深掘りする一言とは、「たとえば」です。

「なぜ?」と自分に問いかけて出て来た答えに、「たとえば?」とさらに重ねて自問することで解像度はより高まります。

同じ章の『POINT 06 頭の中を具体化する「なぜ→たとえば」メソッド』から、「なぜ」と「たとえば」を使って具体化力をどう上げていくのか、以下の通り例を挙げて紹介しています。

どのような場合であっても、自分の言いたいことを具体化し、解像度を高めていける方法があります。

それが「なぜ→たとえば」メソッド。

最初に思いついたざっくりした意見・感想を、「なぜ」と「たとえば」を使って自問自答し、意見や考え方をどんどん具体化していくという非常にシンプルなメソッドです。

簡単な例で考えてみましょう。

「桃太郎の話、どう思う?」と聞かれたとしましょう。

そんなこと突然聞かれても、「面白い」くらいしか感想がないですよね。

そのざっくりした感想が、「ざっくり一言」です。

その次に、自分に「なぜ、面白いと思ったの?」と問いかけます。

すると、「1チームで敵を成敗したから」のような答えが出てきます。

さらに、「たとえば?」と自分に問いかけてみると、「雉、犬、猿をお供に連れて、それぞれの武器を生かして一致団結し、敵を倒すところ」というシーンが浮かんできます。

このように、「なぜ→たとえば」メソッドを使うと、自分が桃太郎のどこに注目し、面白いと思ったのかが、どんどん具体的なイメージとなって立ち現れてきます。

そう、言葉、イコール質問が呼び水となり、あなたの思考が次々と引き出されていくのです。

(『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』より引用)

あなたも自分が本当はどう思っているのか、感覚的にはわかっているはずです。

ただ、それを言葉に置き換えるのが難しい。

だからこそ、多くの人が言語化に悩んでいるわけですが、悩んでいる人達は自分の思いを言葉に置き換える「変換器のようなもの」を必死に探しています。

「探している」のですから、その存在自体があることは心のどこかではわかってはいるのでしょう。

しかし、その変換器をどう探せばいいのかがわからない。

言語化で悩んでいる多くの人達は、その探し方がわからずに立ち止まってしまいます。

その変換器を探し出す方法とは、質問を使うことです。

言葉を使って質問することで、あなたの中で眠っていた変換器が覚醒します。

疑問形で脳に問いかけると、脳はその疑問に対する答えを探そうとしてくれます。

もちろん、最初から完璧な答えを導き出せるわけではありません。

しかし、脳に問い続けていくことで、変換器の性能は確実に向上していきます。

ここまでステップ2の具体化力とは何かから、具体化力の上げ方について見てきました。

本書では、ここからさらに具体化力を成長させていくためにはどうすればいいのか、そして他のステップを伸ばす方法についても詳細にわかりやすく書かれています。

先述した通り、言語化は掛け算で構成されています。

言語化にまつわる3つのステップの数値を総合的に上げられるように、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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