あなたの気持ちがこの記事を書いた私にわかる理由
人と話すのが怖い。
口下手なことを自覚している人が、心の中でよく思っていることです。
なぜそう断言出来るのかと言うと、私自身も口下手だからです。
人と話すのが怖いから、人と話すことを避けてしまいます。
すると、どうなるか。
その怖さは風船のようにますます膨れ上がっていきます。
一時的には怖さを避けられるかもしれません。
ですが、社会に生きている以上は人と人との関わりは決して避けては通れないのです。
そこから逃げ続けても、結局どこかで袋小路に迷い込んでしまいます。
特に記事のタイトルに興味を持って、今この記事を読まれているあなたなら、その気持ちは共感出来るはずです。
でも、安心してください。
だからといって、あなたのことを責め立てようとしたいわけではありません。
誰も好きでそうなったわけではないのは、私にもよくわかります。
そう言い切れるのも、私自身も過去に同じ経験をしたからです。
あなたは心の中で「そんな自分を変えたい」と思ったから、今この記事を読まれているんですよね?
あなたのその気持ちもよくわかります。
それなら、まずはいきなり話し方を学ぶよりも、話す前の心構えを身に付けてみてはいかがでしょうか。
人と話す前に準備すべきことから、実際に人と話すときにどうすれば会話の流れが円滑に進むかまで、話し方について全般的にわかりやすく指南してくれる本が、今回ご紹介する『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』です。
いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。
こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。
現在、Audibleを新規登録される方は30日間無料で体験することが出来て、今回ご紹介した書籍も無料体験中に聴くことが出来ます。
下のリンクから該当ページに移動しますので、Audibleに興味を持たれた方はこの機会にぜひご利用してみてください。
Audibleの公式サイトはこちらからどうぞ心の矢印がどこに向いているか
本題に入る前に、まず本書の著者の田中知子さんがどの様な人物なのかをご紹介します。
初めまして。
フリーアナウンサーで大相撲愛好家の田中知子と申します。
私は元々、フロムエーやタウンワークなどリクルート求人広告を販売する営業マンでした。
その後、31歳でNHKのキャスターになりました。
そんな私によく言われるのは、
「面白い経歴だね」
「華麗な転身すごい」
「話のスペシャリストですね」
という言葉。
また、こんな質問を投げかけてくださります。
「初対面の人と何を話せば良い関係が作れるんですか?」
「無口な取引先の社長さんはどうやったら心を開いてくれますか?」
「口下手な自分が人と話して疲れないようするにはどうすればいいですか?」
この様な質問にラジオ番組や講演活動でお答えしています。
ですが、実はこれ、私も同じように悩んでいたことなんです。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
営業マンを経験してから、NHKのアナウンサーになった経歴を持つ著者。
人前で話す仕事を2つも経験されているのですから、「自分とは生まれ持った才能が違う」と思われたかもしれません。
しかし、上記の引用の文章にも書かれていますが、決して最初から人とコミュニケーションを取ることに天性の才能があったわけではないことが本書で何度も出て来ます。
それは後天的に努力して身に付けた技術であり、そして私達にも扱えると著者は断言しています。
アナウンサーというと、新卒で採用されてアナウンサーになる印象が強いのですが、対面のコミュニケーションでズレたり、ぎこちなく感じるのが正常です『「伝える」極意 思いを言葉にする30の方法』の記事で紹介したアナウンサーの草野仁さんが正にそうです。
なぜ、著者は営業からアナウンサーを目指したのでしょうか。
その理由を『はじめに』から、『心の矢印がどこに向いているか』で次の通り話しています。
コツを掴み、軌道に乗っていた営業ですが、「商品ありきではなく、自分自身を商品として勝負してみたい」と思い、突然アナウンサーの道を目指します。
その時28歳。
当時、友人の結婚式の司会をしたり、声を褒められたりすることがあり、人前で話すことの楽しさを味わったことがきっかけです。
周りから、「えっ、何でアナウンサー?」と驚かれましたが、スクールに通い続けながら全国のオーディションを受け続けました。
しかし、なかなか受からず。
「これで最後」と思った三年目にやっとチャンスが!
NHK青森放送局の新年度キャスターに合格。
その時31歳。
遅咲きのメインキャスターとしてデビューしました。
「意気揚々とスタート!」と思ったものの、うまくいかないことの連続でした。
(中略)
周りとうまくいかないこともあり、心は日々葛藤していました。
「何で認めてくれないんだろう、こんなに頑張っているのに」と。
加えて、慣れない生放送で毎日極度の緊張。
「噛まずに伝えられるかな、私うまく出来るかな」とばかり考えていました。
そんな様子を見かねた先輩から、「田中は自分のことばかり気にしている、自分の見られ方ばかり気にしている」と指摘され、ハッとしました。
「自分がやりたいことを受け入れて欲しい、それはなんて独りよがりだったんだ」と。
心の矢印は常に自分にしか向いていなかったのです。
一歩外に出てみると、「あっぷるワイド見ているよ」、「八戸出身なんだってね、応援しているよ」と声を掛けてくれる視聴者がとても嬉しかったのです。
同時に、「見てくれている視聴者はこういう人なんだ」と視聴者をイメージ出来るようになってきました。
すると、心の矢印がだんだんと私から聞いている人、視聴者の方へ向いていったのです。
そうやって私から相手への矢印、相手から私への矢印を意識するようになり、いかに聞き手にとって心地よい空間を作れるかを極めたいと思いました。
聞いていてホッとして、安心感のある心地よい空間。
まるでかまくらみたいな丸くて暖かいドームを作ろう。
声で安心して貰い、心地よい感覚。
一日の終わりを自分の声で伝えて、ホッと出来る空間になったらとても幸せなこと。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
うまくいかないことが続く中でも必死にもがき続けて、著者が気付いたのが心の矢印でした。
確かに当時の心境を読むと、著者の言う通り「自分が、自分が」となっているのが読み取れます。
しかし、これは私達にも当てはまるのではないでしょうか。
相手の見た目だけで「この人口下手だな」と判断することは出来ません。
相手と顔を合わせただけの話す前の段階で、口下手はどうかは当の本人にしかわからないのです。
相手からの判断が降りる前に、私達は「会話がつまらないと思われたらどうしよう」とか「うまく話せなかったらどうしよう」などと考えています。
この状態こそ、心の矢印が自分に向いてしまっているのではないでしょうか。
「自分が、自分が」と意識するあまり、周りが見えていない状態です。
自分の頭の中だけで作り上げた架空の評価ばかり気にしていて、目の前にいる相手が本当はどう思っているかなど頭にありません。
だからこそ、まずは心の矢印を自分から相手へ向ける必要があります。
著者は会話の理想の形として、「まるでかまくらみたいな丸くて暖かいドームを作ろう」と述べていますが、その思いこそが著者が本書を作成するきっかけにもなりました。
なぜその様な空間を作ることが話す上で大切なのか、その理由を以下の通り説明しています。
思わず本音で話して、話が弾む人。
そうなれたら、どれだけ人間関係をコントロール出来るか。
本書はそのヒントが詰まっています。
かつてリクルート求人広告でトップの常連という成績を収め、NHKでは男社会の大相撲を体当たりで取材。
そこから培った人間関係の極意、背中を押されるような体験が紹介されています。
本書でお伝えする極意をイメージで表すと、相手と私でドームを作る。
つまり、暖かい空気で満たすことです。
心の壁を低くし、会話がするすると始まり、話が盛り上がり、時に聞くべきことをしっかり聞ける。
安心感と信頼感で満たされるドームです。
そのドームで次第に相手と繋がり、本音で会話が出来るようになります。
本書は人間関係が円滑になる本です。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
「丸くて暖かいドーム」とは、「安心感と信頼感で満たされるドーム」のことを指します。
あなたは相手と話す時に、相手が安心感と信頼感で満たされているかを意識したことはありますか?
私は上記の引用の文章を読んで、人と話す時にそういった空間を作ることを全く意識していないことに気付きました。
もちろん「場の空気を悪くしないように」とか「雰囲気を壊さないように」とは、意識したことはあります。
しかし、「話している空間を安心感と信頼感で満たそう」とは考えたことがありませんでした。
正にこれが、心の矢印が自分に向いてしまっている状態です。
ですが、いざ人と話そうとすると余裕がなくなり、そこまで意識が回らなくなってしまいます。
余裕がなくなるのは、話す前からもうすでに心の矢印が自分に向いてしまっているからです。
話す前からもうすでに心の矢印が自分に向いているのは、「人と話すのが怖い」という思いがあるからです。
では、人と話す前に生まれてしまう怖さには、どうすれば打ち勝てるのでしょうか。
4章の『口下手さんでも思い通りに話が進む聞き方』から『「会話の先にある楽しいこと」を想像する』でその対処法についてこう答えています。
目の前の扉を開けてみる
初対面での会話や商談、打ち合わせなど時には構えてしまう人や、苦手に感じる人との会話は私達ビジネスパーソンによく訪れます。
「緊張するし、出来ることなら避けたい」と思うことも。
そんな時は、その先のちょっと楽しいことを想像してみて欲しいのです。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
「その先のちょっと楽しいこと」が、人と話す怖さを和らげてくれます。
私達は人と話そうとする前から、悪い未来を想像してしまいがちです。
「失敗したらどうしよう」とか「失礼なことを言ったらどうしよう」など、起きてもいないことをあれやこれやと悪い方向で考えてしまいます。
しかし、著者は真逆の方向で考えています。
楽しいことを想像して、むしろ未来に期待までしています。
どうして、著者はそう思えるようになったのでしょうか。
そう思えるようになったきっかけを次の通り話しています。
なぜ私がそう思うのかというと、きっかけは社会人一年目にありました。
大学卒業後に、フロムエージャパンというリクルートの求人広告代理店に入社し、飛び込み営業からスタートしました。
「担当エリアを全部回って挨拶してこい!」と言われ、まずは池袋の超高層ビルサンシャインシティを飛び込みで挨拶回り。
パンプスのヒールがすり減って、何百回と靴修理に通ったことか。
そんな私は三姉妹の末っ子で、私立女子校、私立女子大卒、ぬくぬくと温室育ち。
そんな人間が社会人になって、それまでの環境から一変しました。
社会人一年目になって、「全部回って挨拶してこい!」はこれまでと真逆の厳しすぎる環境です。
営業すれば断られる。
邪魔者扱いされ、罵倒されることもしばしば。
扉を出た瞬間、悲しくて廊下でうずくまって泣いたこともあります。
この様に社会人一年目は、質より量。
「頭より足を動かせ」の精神で、汗だくになりながら必死で飛び込んでいたのです。
人生初の受注は池袋サンシャインシティのたこ焼き屋さんでした。
フロムエーの一番小さい枠、5万円。
本当に嬉しかった。
営業力があったわけではありません。
必死で飛び込みしたお店の一つが、たまたまバイトを募集したいニーズがあったのです。
でも、飛び込まないと受注は出来ませんでした。
また、飛び込みを続けていると、それでしか味わえない面白い出会いもたくさん。
「片付けたいから、欲しいもの何でも持って行って」と輸入商社の社長から、輸入雑貨を山盛り貰ったこともありました。
こんな出会いは飛び込みならでは。
そんな風に思えるようになってから、いつしか飛び込みハイになっていったのです。
大変さよりも楽しさの方が勝って、「今日はどんな人に出会えるんだろう」といつしか初対面で話すのが楽しいと思えるようになってきました。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
著者は「毎日200件以上、飛び込み営業をしていた」と本書で語っています。
たくさん回数を重ねていく内に、著者は大変さよりも楽しさに目を向けられる様になりました。
とはいえ、私達も著者と同じ様に知らない人に毎日200回も話しかける必要はありません。
大切なのはその考え方です。
どうしたら、自分自身が「楽しい」と思えるようになるのか。
今は「本当にそんなことが自分に出来るのかな」と、「不安」の方が大きいはずです。
「不安」になるのは、傷つきたくないからではないでしょうか。
勇気を出して話をしても、相手から邪険に扱われたりして傷つくのが怖い。
心の中でそう思っているのではないでしょうか。
ですが、最初に勇気を出せただけでもうあなたは前に進めているのです。
その一歩がどれだけ大きなことなのか、以下の通り解説しています。
扉を開けなければ、得られない何かが待っている。
その扉を開けるかどうかは自分次第。
一歩踏み出すだけで、人生を変える出会いがあるかもしれない。
そう想像すると、何だかワクワクしてくるんです。
扉を開けないともったいない。
開けて何もなくてもそれでいいのです。
マイナスはありません。
プラスしかないのです。
失う物はなく、得られる物だけなのです。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
いざ勇気を振り絞って扉を開けたのに、中に何もなければがっかりするでしょう。
しかし、本当にそこに何も見つけられないのでしょうか。
今までのあなたなら扉に手を掛けようともしなかったのに、今回は勇気を出して扉に触れられた。
それだけでもう今までとは違うあなたに変わっています。
結果だけから何かを得ようとするのではなく、過程にも目を向けて何かを得ようとする。
視点を変えてみてみれば、失う物は何もなく、得られる物だけだということに気付けるはずです。
それにあなたが開けられる扉はその一つだけではありません。
人の数だけ、扉の数も存在します。
一度扉を開けられたのなら、他の扉だって開けられるはずです。
例え開けられなくても、どうすれば次は開けられるのかを考えられる思考が手に入ります。
そうやって扉を開け続けていけば、得られる物も次第に増えていくでしょう。
そう思えば、「その先のちょっと楽しいこと」がより具体的に想像出来るようになっていきます。
営業職だけではなく、アナウンサーになった時も著者はその様な思いで仕事に向き合いました。
その思いを基にアナウンサーの仕事で得られた経験について、こう振り返っています。
NHKでニュースシブ5時で大相撲特集を任された時もそう。
男社会に女性取材者が一人という完全アウェイな環境です。
閉鎖的で暗黙のルールが多くある現場に、最初は取材の声を掛けることすら憚れる状態でした。
力士や親方はその場にいるだけでも圧倒的な存在感。
朝稽古のピーンと張りつめた厳粛な空気は、その場にいるだけで心臓がビリビリします。
しかし、一方でこんな気持ちもありました。
「あの横綱が、あの親方が、一対一で直接答えてくれるなんて!」
「少しでも話を聞けたら、それだけで感謝」と思ったんです。
大相撲ファンの私からしたら、なんて恵まれた機会でしょう。
現場の怖さはあるけれど、その先にどんな世界が広がっているのかを知りたい。
横綱と直接話すと、何を感じられるのか、発見出来るのか。
その先にあるワクワクの方が圧倒的に大きいのです。
新しい扉を開くことで、最高の出会いが待っている。
緊張よりもワクワク感の方が勝って、胸のドキドキも足の震えも収まってくる。
そして取材することが楽しく、質問出来ることが嬉しくなっていきました。
出会いはそれだけでもラッキーですが、その人とどうなれたら楽しいか、毎日想像してみてください。
「この人とあんな話で盛り上がれたらいいな」、「新しいこと聞けたら面白いな」、「相手にとっても楽しい時間になったらいいな」と。
話してみたら実はいい人だった。
意外にも波長が合った。
仲良くなれた。
といった嬉しい大逆転や新しい発見があるかもしれません。
その機会を手放すなんてもったいない。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
男社会の中に女性取材者が単身で乗り込むわけですから、不安が大きくなるのも頷けます。
しかし、ここでも著者は不安よりもワクワクする気持ちを優先しました。
もともと著者が大相撲ファンだったからというのもありますが、心の矢印が相手に向けられる様になったからそう思えたのでしょう。
心の矢印を相手に向けて、その先にあるちょっと楽しいことを想像する。
人と話す前にはその様な心構えで臨めば、人と話す怖さが薄れていきます。
ここまで人と話す前の怖さの乗り越え方について説明してきました。
どうすればその怖さを克服出来るのか、ご理解頂けたかと思います。
しかし、頭ではわかってはいるのだけれども、実際に人と話そうとすると今度は緊張してしまい、これまで覚えた内容を忘れてしまうかもしれません。
人と話す前は怖さで不安になり、人と話すと緊張で頭が真っ白になってしまう。
大丈夫です、そう思うあなたの気持ちも私にはよくわかっています。
そんな時は、あなたの声に意識を向けてみてください。
なぜ声に意識を向けると緊張が解けるのか、5章の『声の出し方ひとつで話をコントロールする方法』から『相手への印象を変える声の出し方』で次の通り説明しています。
目で見えない声の形を意識する
話をするとき、あなたは何を意識しているでしょうか。
話す内容に意識を向けますが、声自体は無意識で出していると思いませんか?
私は声を出す時にこんなことを意識しています。
それは丸く円を描くように言葉を発するということ。
この意識だけで柔らかい声になるんですよ。
反対に「強くまっすぐ届けよう」と思うと、声は直線的になります。
夫に「早くゴミ出して!」と言う時は、どうしても直線的で強い言葉になりがちで夫は気分良くないかも。
でも、ゴミ出しをしてくれた夫に「ゴミ出してくれて、ありがとう」は優しく丸く言えます。
ボソッと「ありがとう」というより、丸く描くイメージをした方が優しく伝えられて心が届きます。
言葉はこちらの都合で相手に届けるものではなく、相手が受け取れて初めて届くもの。
こちらが言いたいように言葉を投げてしまうと、相手はその強さやスピードに受けきれません。
野球をイメージしてみてください。
剛速球の球をバシーンと投げられると、強くて痛くてヒリヒリしますよね。
速過ぎて避けてしまうかもしれない。
でも、「ほら、行くよ」とフワッとボールを投げられたら、しっかりキャッチすることが出来ます。
どちらが受け取りやすいでしょうか。
「こちらのペース、スピード、専門的な言葉で話したいように話す」では、相手が言葉を受けきれません。
「話す」イコール、「開放する」の話すになってしまうのです。
自分だけが満足する、言いっぱなしになってしまう。
言葉は投げる物ではなく、贈り物です。
私は目で見えない声の形を意識して発しています。
まるで自分の心と相手の心が虹のかけ橋で繋がっているように。
言葉は自分の心を出発して、虹を伝って、相手の心に届けられている。
そんな風にイメージしてみてくださいね。
(『口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方』より引用)
声を意識するだけで、印象が大きく変わることに上記の引用の文章を読んで気付けたはずです。
話す内容や自分のことばかりに意識を取られて忘れていましたが、人と話すには声もとても大切な要素です。
そもそも声を使って言葉を発しなければ、会話は成り立ちません。
そして「言葉はこちらの都合で相手に届けるものではなく、相手が受け取れて初めて届くもの」と述べられている通り、届けた言葉を相手が受け取れなければ意味がないのです。
あなたはこれまで人と話す時に、相手が受け取りやすいような声の形を意識してきたでしょうか。
もし今まで意識していなくても大丈夫です。
これから意識して、変えていけばいいんです。
そうすれば、あなたの声の形も少しずつ変わっていきます。
その変化をあなた自身でも感じられるようになった時に、あなたは人と話す怖さや緊張がなくなっていることに気が付けるでしょう。
人と話す前に準備することだけで、これだけたくさんのことがあります。
実際に人と話す時には、どうすれば会話が円滑に進むのかまでまだ触れられていません。
でも、安心してください。
準備から先のことも、本書にきちんと記載されています。
あなたが人と話すことに怖さを感じないように、そして話した先にある扉を開けられるように本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
こちらの書籍はAudibleでもご利用頂けます。
現在、Audibleを新規登録される方は30日間無料で体験することが出来て、今回ご紹介した書籍も無料体験中に聴くことが出来ます。
下のリンクから該当ページに移動しますので、Audibleに興味を持たれた方はこの機会にぜひご利用してみてください。
Audibleの公式サイトはこちらからどうぞ
コメント