自分で自分の機嫌を取るというのは、負の感情を押し殺すことではありません『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。』

心理的な抑圧を緩和する
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機嫌の影響力

あなたは普段、どんな機嫌で日々を過ごされているでしょうか。

上機嫌か不機嫌か、あるいは機嫌の針が全く動かないという方もいらっしゃるかと思います。

機嫌は人間関係にも左右されます。

不機嫌な人には誰だって近寄りたくないし、距離を置きたいものですよね。

自分もいい気分で過ごせて、周りの人達にも過ごしやすい環境を整えることが出来る上機嫌で日々を過ごしたいものです。

ですが、今の世の中はストレス社会と称されるほど身近に不機嫌の種が至る所に落ちています。

その中には避けようと思っても避けられない種もあり、人は簡単に不機嫌になってしまうのはあなたも実感したことがあるでしょう。

では、どうすればいいのでしょうか。

そんな機嫌と上手に付き合う方法を紹介しているのが、今回ご紹介する『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。』です。

いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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上機嫌とはどの様な状態を指すのか

著者の鈴木秀子さんは聖心会でシスターとして50年に渡り、たくさんの方々のお話を聞いてきました。

これまで150冊を超える本を出版し、たくさんの方々と一緒に人生について思うことを考え、色んなことを綴ってもきました。

そんな著者が今最も大切だと思っていることは「上機嫌でいる」ことです。

その理由と「上機嫌でいる」ことはどういうことなのか、次の通り解説しています。

そんな私が今最も大切だと思っていることは、次の一言に尽きます。

「上機嫌でいる」。

これこそ、最もシンプルな幸せのコツと言ってもよいでしょう。

この先、一体どうなっていくのか。

生きることにまつわる不安と苦痛、捉えどころのないモヤモヤした雰囲気に溢れている今の時代だからこそ、上機嫌で生きるということをお伝えしたいのです。

コロナの時代、家にこもることが多く、会う人も限られていました。

いつも同じ人と、狭い空間で遠慮しながら少しずつ我慢して暮らしていると、何でもないことでムッとしたり、余計なことを言ってしまったりしませんでしたか。

そんなヒリヒリした空気をほぐしてくれるのが、穏やかな機嫌のよさです。

機嫌よくとはいつも明るく冗談を言って笑っている事ではありません。

心穏やかにいることです。

人と比べて自分を飾ることなく、何かに囚われてイライラしたり、気を遣うこともなく、老いを恐れずに自然体の自分でいる。

こんな厳しい時代に機嫌よくなんて出来ないという人もいらっしゃるでしょう。

人ですから、怒ってもいい、泣いてもいい、もちろん笑うのは大歓迎です。

喜怒哀楽は心が豊かな証拠であり、感情を押し殺すのは何より辛いことです。

ですから、心のままに。

ただし、不機嫌になった時には素早く気持ちを切り替える。

不機嫌の芽が湧いてきたら、それに素早く気付く。

これは訓練が必要ですが、心掛ければどなたでも身に付きます。

大きく息を吐く、その場から離れる、場や空気を変え不機嫌の芽をポイっと放り投げてしまうと一気に楽になります。

ひとまず、言われたことされたことに囚われず忘れてしまう。

「自分が悪かったのかな」とか「こんなにイライラしているなんて嫌だな」などとも思わない。

不機嫌の芽に囚われないことが大事です。

不機嫌にならないようにすることは自分の負の感情を押し殺すことだと、以前の私はそう思っていました。

特に不機嫌な人はイライラしたり怒っているイメージが強いので、そんな思い込みから印象付けられたのだと考えています。

ですが、感情をあらわにすることと不機嫌になることは上記の通り違います。

自分の中から湧き出る感情は否定する必要はありません。

怒っていても哀しんでいても、それは一時の感情だからです。

大切なのは引きずらないことです。

そこで気持ちが切り替えられないから引きずって、不機嫌に変容するのだと本書を読んで気付きました。

では、具体的にどのような心掛けをすれば不機嫌の芽に囚われずに済むのでしょうか。

例えば、あなたが電車の中で隣の人がマスクもせず、大きなくしゃみや咳をしたらどう思いますか?

「風邪が移ったらどうしよう」とか「エチケットがない人だ」と嫌な気分になりますよね。

そんな不機嫌の芽となる不安やイライラが湧き起こった時に、たった三つの方法で気持ちを収めることが出来ます。

気持ちを収める三つの方法

まず一つ目は、自分の感情に気付くことです。

人間ですから、必ず感情に起伏があります。

だから、起こったことにすぐ気付いて、「あっ、今自分は不安なんだな、イライラしているな」と自分を客観的に観察します。

ここで大事なのは気付くだけで終える、それ以上はストップすることです。

「イライラを取り除こう」とか「くしゃみ一つで不快になるなんて自分は心が狭い」などと思わない。

判断は下さなくていいのです。

例えば、お天気の観察と同じです。

雲が出て来た、ここでストップ。

「雨が降りそうだ」とか「雨になったら困る」とか雲が出ていることについて、あれこれ推察や判断はしません。

ただ空を見上げて、「あっ、雲だ」。

そう思った自分の心の模様を観察するのです。

二つ目のステップは深呼吸です。

大きくゆっくり吐く息を意識して三回も深呼吸をすれば、不安やイライラはまずまず収まっていきます。

そして三つめのステップは心が囚われたこととは違うことに集中します。

スマホで記事を読んでいたのを中断していたなら続きを読む。

本を開いていたなら、本に戻る。

「雨が降りそうだな、傘持っていないな、どうしよう」とか「マスクしていないなんて嫌だな」という感情に振り回されずに目の前のやるべきことだけに集中してください。

集中出来なかったら、体を動かします。

電車なら違う車両に移ったり、一旦降りる。

道を歩いている時なら、意識してちょっと速歩で歩くのもいいですね。

職場にいるならお手洗いに立つのもいいでしょう。

違うことに焦点を合わせていけば、感情に囚われていた自分に対して良いとか悪いとか余計な判断を下さずに済みます。

何より、縛られていた感情から解放されて楽になります。

(『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。』より引用)

自分を客観的に観察した時に気付くだけで終えずに、その先に進んでしまいがちです。

「なんでこんなことをするんだろう」とか「こんな気持ちになったらダメだ」など推察や判断をしてしまう。

すると、不機嫌の芽があっという間に育ってしまい、気が付いたら不機嫌になっている自分がいる。

私自身、そんな経験をよくしていたことを思い出しました。

気付くだけで終えることで、余計な深入りをしないことの大切さを本文を読んで改めて実感しました。

心の機微に意識を向けることで、不機嫌の芽は早々に摘むことが出来ます。

そして、感情の大切さを以下の通り説明しています。

穏やかにご機嫌でいるには自分自身と仲良くなること。

その為には自分の感情に気付くことが大切です。

そして、大事なのは自分を批判しないこと。

自分を責めるとマイナスの感情の落とし穴にドッとハマりこんでしまいます。

「嫌だな」という気持ちから解放されて、自分と仲良くすることが心穏やかに幸せに暮らしていける秘訣です。

幸せとは自らの心で実感するもの。

自分を叱ったり、ダメだダメだと自分とケンカしていては幸せを実感出来ません。

あなたにとって最も大切で心強い人生のパートナーは自分自身。

配偶者でも、子供でも、友人でもありません。

他の誰よりも自分自身と仲良くなって、「今日もよく頑張った」、「よく出来た」と小さな喜びをきちんと実感すること。

誰にでも自分を幸せにすることが出来ます。

一人一人の中に自分を幸福にする素晴らしい力が備わっているのですから。

批判する言葉を自身に向けることはあっても、労う言葉を自身に向けていないことに心当たりがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。

自分とはケンカしてばかりだと、文章を読んでそう感じられた方もいるでしょう。

マイナスの感情とプラスの感情はどちらか片方に振り切れるものです。

両者は共存しない感情なので、片方が上がればもう片方は下がる秤のような働きをします。

自分に対する批判はマイナスの感情に重りを載せる行為です。

そして、その重りに注目すればするほどさらに重くなる性質を持っています。

なので、プラスの感情に重りを載せることを心掛ける必要があります。

その行為が自分と仲良くなり、小さな喜びを実感することです。

あなたが自分自身と仲良くなり日々を上機嫌で過ごせるように、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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