しなやかと立ち直るの関係性
しなやかと聞くとあなたは何を思い浮かべますか?
しなやかで連想されるのは、竹や柳といった植物でしょうか。
竹や柳は強風が吹いたりして外側から強い力がかかっても、折れずにしなって中心に戻ってきます。
しなっても折れずに元の位置に戻る姿が「しなやか」だと感じるのではないでしょうか。
もしこれを人の姿に例えるなら、「立ち直る」ことだと私は思います。
強風で煽られている竹や柳と同じように、人が悩み続けている状態というのは心が揺れ動いている状態だと言えます。
そこから元の位置に戻ろうとするのが、立ち直ることです。
ぐるぐるバットを思い浮かべてみてください。
ぐるぐるバットとは、まずバットの柄の先端を額に当てて、反対側を地面につけてバットを中心に約10回ほど回転してから走り出します。
運動会の障害物競走やバラエティ番組などで見たことがあるかと思います。
私も子供の頃に運動会の障害物競走でぐるぐるバットをした経験があるのですが、ぐるぐるバットをすると三半規管が乱れ、体の重心が大きく揺れているように感じ、歩くどころか立ち上がることすら困難になりました。
しかし、一度立ち上がれるようになると体の重心が元に戻ったような感覚を掴め、再び走り出すことが出来るようになります。
心も同じです。
悩みがあってそのことで心が揺れ動いているなら、重心を取り戻すと揺れが収まり、立ち直れるようになります。
今回ご紹介する『しなやかに生きる人の習慣 何があっても立ち直る50の秘訣』は、心の重心を取り戻して立ち直らせて、しなやかに生きられる人になれる50個の秘訣を伝授してくれる本です。
いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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著者の松尾一也さんは26歳の若さで教育事業を起業し、それから30年以上も講演や研修を行う人材育成の専門家です。
著者は本書の冒頭から「人生とは立ち直りの連続です」と述べており、そう述べた理由を以下の通り説明しています。
人生は物心がついた時から立ち直りの連続です。
掴まり立ちから歩き始めては転び、そして立ち直ります。
母親から離された幼稚園で、その寂しさから立ち直ります。
父親からこっぴどく叱られて、半べそで襖の奥から立ち直ります。
友達から仲間外れにされても、なにくそと立ち直ります。
テストでひどい点数を取っても、立ち直ります。
失恋しても、やがて立ち直ります。
病気や骨折を体験しても、時間と共に立ち直ります。
人に裏切られても、グッと我慢して立ち直ります。
親や大事な人を失っても、泣きながら立ち直ります。
何と人生とは立ち直りの歴史なのか。
私自身、一見華やかな人生を歩んできた様なプロフィールを書いていますが、随所でドジを踏んだり、大きな失敗をしたり、報われない時を過ごしたり、挫折や転倒の連続でした。
本当に悲しくなります。
この世は仏教で言うところの「四苦八苦」に満ち溢れています。
特に、2020年以降のコロナ禍は不自由、分断、喪失の波に攫われて、多くの人がパニック状態、カオス状態になりました。
自分の過去に前例がないので、「こんなはずじゃなかった」と呟くしかありません。
誰にも文句を言えない世界を思い知らされました。
「苦しみの最中に入ると、苦しみはもうなくなってただ生きることだけだった」
詩人、八木重吉。
苦しい、悲しい、辛いと言えている時は、まだマシなのかもしれません。
そんな考えも持てないくらい、茫然自失になる世界もあります。
ただ、人は生きていかないとなりません。
命と生活は守らなくてはなりません。
「これがダメでも、こうやってみよう」と常に立ち直ろうとしています。
こうして振り返ってみると、そう言われてみれば立ち直りの連続だったと思い返せます。
私達や著者も経験した挫折や転倒は、人間であれば避けては通れません。
人として生きている以上、必ずどこかでつまづいて、転んでしまうものです。
転んでしまった時の心境についても、以下の通り的を得た見解を示しています。
立ち直れない状況や心境になっているとき、「いかに世の中は思い通りにならないものか」と痛感している事でしょう。
闘争、論争、いじめ、犯罪、老、病、死などによる悲しみ、怒り、憎しみ、虚しさ、後悔という現実。
今から約2500年前に仏教を開いたブッダは、「一切は苦である」と説きました。
基本的にこの世は思い通りにならない。
人はどこにあっても、いかなるものによっても、苦から逃れることは出来ないとブッダは言います。
私も仏教をきちんと学ぶ以前は、プラス発想とかポジティブシンキングの様な前向きな考え方や生き方が好きでした。
しかし、教育事業を35年も掘り下げていると、もう少し複眼的に物が見えるようになってきました。
「どうして人は繰り返し恐怖や不安に苛まれされるのか」
「上手くいっていったはずなのに、どうしてまた挫折するのか」
転んでしまったということは、うまくいかなかったということです。
自分の頭の中ではうまくいっている自分がそこにいるはずなのに、現実はそうなってない違う自分がそこにいる。
そして「世の中は思い通りにならない」ということを私達は悟ります。
「世の中は思い通りにならない」という言葉は本書で何回も登場し、「世の中は思い通りにならない」理由をブッダの言葉を引用して次の通り説明しています。
ブッダの教えは折に触れて引用していきたいと思いますが、そもそも人生はなぜ思い通りにならないのでしょうか。
ブッダは「それはあなたが生まれてきたからです」と言っています。
生まれてきたからには年も取ります、病気にもなります、やがて必ず死にます。
誕生の門をくぐったからには、誰もが必ず死の門を通らされます。
この様に「因縁生起(いんねんしょうき)」と言って、この世に生まれてきたからには思い通りにならないことに直面するものなのです。
この不自由で苦難に溢れた人生という深淵なプログラムの中、いかに自分が主人公になり、自由な人生を作れるかは、しなやかに生きる習慣にかかっています。
思い通りにならないからといって、私達はいつもその思いから逃げ出し続けたわけではありません。
もちろん時には逃げることも大切なので、あえて向き合わないという選択も必要になったこともあるでしょう。
しかし、それでも私達は向き合って思い通りになれるように立ち直り続けてきました。
今あなたがこの記事を読んでいるのも、立ち直ろうとしている気持ちがまだどこかにあるから読んでいるのではないでしょうか。
まずは「人生とは思い通りにならないもの」だと受け止める。
そして、「じゃあ、どうすればいいのかを考えて行動する」ことが私達には出来ます。
それに悩んでいて心が揺れ動いている状態というのも、実は悪いことばかりではありません。
そんな状態になっているからこそ、気付くこともあります。
では、どんなことに気付けるのかというと以下の通り解説しています。
聖書に「弱き者は幸いなり、病める者は幸いなり、貧しき者は幸いなり」という一節がありますが、不自由な思いをした人の方が喜びや幸せに敏感になるものです。
不自由さは立ち直るための必須の前奏曲、オードブルと言えます。
まずはとことん悩んでみるということ。
アゴニー、苦悩というのは、人類の脳が発達してからはつきものです。
悩み、苦しみ、悶え、もう悩めないよというまで悩んでみましょう。
悩む人はどこか人間的です。
悩み多き人から、文学も音楽も映画も生まれて来ています。
悩みの種類にも色々とあり、別れ、老い、病気、金銭、人間関係など様々ありますが、実は快楽もまた悩みの種、苦しみの種になります。
美食、高価な酒、ちやほやされる待遇。
それらの魔性の果実を味わった者はそのレベルの低い物しか味わえないとき、または一切手に入らないときに、かなりのストレス、悩みを覚えます。
贅沢を覚えたのちに没落していく人の方が、どれだけ辛い思いをしているか。
知人に創業した会社がみるみるうちに波に乗り、年商30億を超え、湯水のように金を使い、自宅や別荘を持ち、ゴルフ三昧の暮らしを味わってからいきなり倒産の憂き目を体験した男がいます。
首が折れるほど意気消沈、自信喪失していました。
神も仏もあるものか。
そこまで追い詰められた者でも、新しい人生の始発電車に乗れます。
とことん悩み、苦しむとその先に見えてくるものがあるはずです。
大した悩みもなく大人になってしまうと、味気ないつまらない人になってしまうから要注意です。
悩みや苦しみが無くなれば、人生を幸せに生きられるに違いない。
多くの人はそう思っています。
私も以前はそう思っていました。
ですが、悩みや苦しみというのは姿形を変えて、結局ずっと自分の周りをつきまといます。
悩みを解決したら違う悩みが出て来て、その違う悩みを解決したらまた違う悩みが出て来てと、この輪廻からは人であれば誰も逃れられません。
だから、それを受け入れた上で自分がどう行動していくかが大切なのです。
その受け止め方の一つとして、上記の不自由な思いをした人の方が喜びや幸せに敏感になれるという考え方があります。
例えば、虫歯になった時のことを思い出してみてください。
歯が痛くなると咀嚼がうまく出来なくなり、ご飯を味わって食べることが出来ません。
たった一本の歯が虫歯になっただけでも、簡単にその様な状態になってしまうのが虫歯の恐ろしいところです。
ですが、虫歯を歯医者で治してもらった後に何の違和感もなくご飯を食べられると、今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったことを実感出来ます。
これが幸せや喜びに敏感になることです。
今あなたが抱えている悩みも、幸せや喜びに敏感になれるような箇所があるはずです。
小さなことでもいいので、見つけられたらその敏感さを大切にしてください。
大切にすると悩んでいる苦しさを受け入れられて、今より少しは楽になれるでしょう。
悩んでいることがあったら、まずそれを自分の中で受け入れられるようにしてから、悩みを解決する為の行動を起こすことが手順として正しいです。
悩みを抱えて心配だったり不安な状態で解決に向けて動いても、いい結果に繋がりません。
その理由は、第4章の「あたたかく、平安に生きる」から、「33安心、信頼を生きるエネルギーに変える」で解説されています。
フローチャートの最初の項目には何が書かれているのか
心配や不安を生きるエネルギーにすると辛く、苦しくなります。
いかに安心、信頼を生きるエネルギーに変えるかが、立ち直るためのポイントになります。
人間にとって大事なことは、良いことを思うことである。
シンプルなメッセージですが、的を得た哲学です。
我々の通常のフローチャートは、思考、感情、言葉、行動を日々、何万回と繰り返しているのです。
最初の思考で暗く、冷たい思考をすると、自ずと心配、不安の感情が芽生えて、「出来ない、やりたくない」という言葉が紡がれ、行動は消極的に固まってしまいます。
体質を変えていくことはシンプルなことです。
冒頭の良いことを思ってみるからスタートさせてみます。
楽しい、ありがたいという思考で先頭打者が出塁すると、二番バッターの嬉しい、気分がいいという感情の送りバントが決まり、三番バッターはやってみたいという前向きな言葉のヒットで繋ぎ、四番バッターが上機嫌で実践と走者一掃のタイムリーになります。
これは打順を変えてみることも可能です。
明るい、やる気に満ちた言葉からスタートさせたら、思考がそれに沿い、感情が伴い、行動に反映されることも往々にあります。
これこそ言語管理すると、出来事が変わるということです。
人の心は大きく分類すると、暖かい心か恐れる心しかありません。
放置していると90%くらいが、常に恐れる心になってしまいます。
恐れる心は連鎖するものです。
あれもこれも心配、不安になりやすい人は、怯える体質になってしまうので、体質改善する覚悟が必要です。
(『しなやかに生きる人の習慣 何があっても立ち直る50の秘訣』より引用)
上記の通り、立ち直るためのポイントは最初に良いことを思ってみることです。
悩みを抱えていると心配や不安など悪い想像を働かせてしまってから、解決に向けて物事を考えてしまいがちです。
ですが、それで本当に解決する為のいい案が思い浮かんだことがあるでしょうか。
解決方法を考えていたのに、現状より悪化している未来しか考えていなかったというオチで終わってしまっていることが大半でしょう。
なぜそう言い切れるのかというと、私も同じ経験を何回も繰り返したことがあるからです。
私自身も悩みがある時はいつも心配や不安に駆られてから、「このままじゃマズい」と思って解決しようと行動を起こすも空回りばかりしていました。
それは行動の起点が心配や不安が基になっているマイナス思考だからです。
とはいえ、「マイナス思考を止めましょう」と言われても、それがすぐに出来るようにならないから困っているんですよね。
プラス思考が大事なのは、もうとっくにわかっているんです。
でも、それが悩みを抱えている状態だとどうしても出来なくて、挫折してしまうんですよね。
その気持ちもとてもよくわかります。
なので、まずは「今日だけ頑張ってみる」と思ってみるところから始めてみるのはいかがでしょうか。
なぜ「今日だけ」と自分を奮い立たせるのが大事なのか、その理由を次の通り解説しています。
あなたを幸せにする幸福のソフト。
今日一日、親切にしようと思う。
今日一日、明るく朗らかにしようと思う。
今日一日、感謝をしようと思う。
今日一日、謙虚にしようと思う。
幸福ソフトは無理に実行しようとするのではなく、毎日強く思うだけでいいのです。
時間と共にソフトが稼働して、家庭円満、人間関係に恵まれ、悪い友が去り、良い友と出会い、心身が健全になります。
ポイントは今日だけでいいのです。
これは私が27年前に出会った中川昌蔵さんから教えて貰いました。
中川さんは中川無線という会社を大きくしてから会社を譲り、大自然の法則研究会を主宰して、無償で講演をされていました。
真理が見える人ならではの珠玉のメッセージです。
昔から原理原則は簡単なのです。
「今日だけでいい」と思うと気持ちはずっと楽になります。
「悩んでいて心配で不安だけど、今日だけは悩みが解決されている明るい未来を想像してみる」と毎日強く思ってみるだけでも人は変われます。
無理に行動を起こさなくてもいいんです、本書の言う通りまずは強く思ってみるだけでいい。
「今日だけでいい」という思いの積み重ねが自分を少しずつ変えてくれます。
思いだけではなくて、行動も「今日だけでいい」と思いながらしないところが重要です。
行動にも思いを反映させるのは難しいですし、たった一日出来なかっただけで「結局続かなかった」とより大きなマイナス思考を抱えてしまうことになってしまうからです。
なので、「今日だけでいい」と強く思ってみるだけでいいんです。
思ってみるだけなら労力も掛かりませんし、そう思えば思うほど行動にも徐々に反映されていくので、焦らなくてもいいのです。
あなたが「今日だけでいい」と強く思い、悩みを解決する具体的な行動に取り組みたいと気力が湧いてきたら、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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