例え違う世界線に移行しても、人は変われません『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』

心理的な抑圧を緩和する
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架空の他人の言葉ですら恐怖を覚える状況

新しいことを始める時に最初の一歩を踏み出すのは、いくつになっても怖いものです。

年を取れば取るほど、新しいことに対する抵抗感が強くなり億劫な気持ちもそれに比例して強くなる。

そんなことはないでしょうか。

抵抗感が生まれる根源は「怖い」という感情からでしょう。

「笑われたらどうしよう」とか「失敗したらどうしよう」など挑戦している時や失敗した時などに誰かから浴びせられる言葉と態度に私達は恐怖します。

ただこれはどこかおかしいと思いませんか?

「自分」が挑戦してみたいと思っていたのに、「他人」に非難されるのが怖いと思ったからやめる。

主語が「自分」から「他人」に入れ替わっていますよね。

さらにこの「他人」は頭の中で思い浮かべた架空の人物であり、存在すらしない。

私達は自分の中から生まれた思いや考えを無意識に「他人」を思い浮かべて塗りつぶします。

実際に言われたならまだしも、なぜ存在しない他人の言葉ですら怖がってしまうのでしょうか。

今回ご紹介する『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』はそんな怖がってしまう人が最初の一歩を踏み出すための背中を押してくれる本です。

いつも本サイトを訪れて記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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他者中心と自分中心

「相手の立場になって考えなさい」

子供の頃にいたずらをしたり何か悪いことをして、怒られて注意された際によく聞いた言葉です。

ですが、普段から常に「どうしてあの人はこんなことをするのだろう」とか「なぜあの人はあんなことを言ったのだろう」と相手の言動や態度を分析することは要注意であり、相手を分析してしまう思考について本書では次のように述べています。

あなたの中に言いたくても言えない、やりたくてもやれないという気持ちが潜んでいるからです。

どうしてあなたは言いたくても言えないのでしょうか。

どうしてあなたはやりたくてもやれないのでしょうか。

それはそんな気持ちの奥に「人と争うのが怖い」、「これ以上傷つくのが怖い」、「失敗するのが怖い」、「嫌われるのが怖い」、「仲間外れになるのが怖い」、「相手を傷つけるのが怖い」といった恐れがあるからではないでしょうか。

そうやって様々な恐れを抱いてしまう大きな理由のひとつは、相手のことに囚われていたり、社会常識・一般常識に囚われて「~しなければならない」という他者中心の意識に陥っているからです。

とりわけ、この「~しなければならない」は自分を束縛する思考です。

その中には自分自身が存在しません。

この「~しなければならない」の中には、あなたの「~したい」という欲求や願望がありません。

「~しなければならない」からスタートすれば、自分の感情を無視してしたくないことも出来ないことも自分に強制していきます。

そこから行動することへの恐れが生まれるのです。

もしあなたがここでそんな他者中心の意識から解放されて、自分の自由を認めて「~したい」を優先する自分中心の発想が出来れば、あなたは今抱いている様々な恐れから解放されるでしょう。

本書の『はじめに 思い通りの人生を送るには?』の章から文章を一部引用して、相手を分析してしまう考え方の他者中心とそこから解放される考え方の自分中心に関して解説しました。

他者中心と自分中心に関しては過去に「自分中心」で生きてみてもいいんです『逃げ出したくなったら読む本』の記事でも取り上げた言葉です。

著者は『逃げ出したくなったら読む本』と同じで心理カウンセラーの石原加受子さんです。

本書では様々な事例を挙げて、いかに私達が他者中心の意識に囚われてしまっているかが理解出来る内容になっているのですが、その中でも特に印象深いのが「過去の後悔」に関する他者中心の意識です。

違う世界線でも同じ結末を迎えてしまう理由

世界線という言葉があります。

世界線というのはパラレルワールドと同義語で、例えばAとBという選択肢があり、Aという選択をした世界とBという選択をした世界の両方が存在しており、それぞれの世界のことを総称して世界線と呼びます。

この言葉は選択肢でその後の展開が変わるアドベンチャーゲームによく多用される言葉であり、ゲームだけではなく最近では歌にもこの言葉が使用されています。

そしてYouTubeやテレビでも若いタレントの方がこの言葉を使用することがあり、あなたもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

人生で重要な場面で選択をしなければならない場面は誰にもあります。

例えば、高校を卒業したら就職するか進学するか。

進学するとしたら、大学か専門学校か。

大学に進学するとしたらAという大学か、それともBという大学か。

これはあくまで一例ですが、人生の分岐点で自分がどの判断をしなければならないのか決断を迫られ続けて私達はこれまで多くの決断してきました。

ただ、決断した後にこう思ったことはないでしょうか。

「私はこの選択をしたけれど、本当は他の選択肢を選んだ方がよかったのではないか」と。

仮にあなたがタイムマシンに乗って、あなたが思う人生の岐路でもしあの時に戻って違った選択をしたとしましょう。

それでもやっぱりあなたは、今のあなたのように「もしあの時」と過去の選択を悔んだり恨んだりしているに違いありません。

あなたがどんなに過去に遡ってAという選択をしようが、Bという選択をしようが、Cの選択をしようが、ほとんど今と変わらない結果になっているでしょう。

なぜでしょうか?

それはあなたがそうやって今を後悔するのは、決してあなたの過去の選択が誤っていたことが問題ではないからです。

別の方を選択しても、結局は同じ結果になっているだろうということです。

(『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』より引用)

その時あなたがその選択をしたのはその時の状況下ではその選択をせざるを得ない理由があったからです。

過去から見た現在のあなたは未来にいるので起こっていることを全て知っていると思っているかもしれません。

ですが、仮にAという選択をしたあなたが過去に戻ってBという違う選択を選んだところで、その先の未来はあなたが元にいたAという選択をした世界線とは違う世界線になり、あなたには未知の世界です。

それに違う選択をしただけであなたの判断基準が変わったわけではないのです。

それならBという世界線に移行しても、結局同じようなことで悩んでいるのは想像に難くないでしょう。

よく後悔するときに「過去のあの時に戻りたい」と思いますが、このような理由で過去に戻っても意味がないのです。

そもそもタイムマシンが存在しませんから「過去に戻る」という行為自体が実現不可能ですが、人間の思考はそう思いがちでいつまでも引きずります。

理屈はわかっていても、感情が受け入れられないと言うかもしれません。

その「感情」こそが他者中心の意識なのです。

そもそも今が満たされていないから過去に目が向いてしまっているのです。

今が充実して満たされていれば「過去にこんなこともあったな」だけで気持ちが落ち着きます。

「~したい」を優先する自分中心になることで自然と今に目を向けて生きることが出来ます。

今に目を向けて生きる最初の一歩を踏み出す時に「やっぱり怖くて動けない」状態にならないように、本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

本記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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